優れた暖かさが特徴的なムートンブーツは、冬場に活躍します。しかしシーズンが終わっていざ洗濯しようと思ったとき、どのお店のクリーニングを利用すればいいのか迷った方もいることでしょう。
今回は、ムートンブーツをクリーニングに出すメリットや料金の相場、おすすめのお店を紹介しています。本記事を読んで、ご自身に合ったお店を選んでください。
目次
ムートンブーツをクリーニングに出すメリット!
ここでは、ムートンブーツをクリーニングに出す3つのメリットを解説します。
プロによる丸洗いでカビや異臭を防ぐ
ムートンブーツをクリーニングに出して丸洗いすることにより、まるで新品のように綺麗になります。ムートンブーツは靴の内側がボアになっていてとても暖かいですが、シミになったりカビが生えたりします。
20℃から40度の温度に70%以上の湿度があれば、カビが生えやすい環境です。温かくて湿度のある環境を好むので、ムートンブーツはカビが住みやすい場所だと言えます。
しかしクリーニングに出せば、プロの技術で汚れを除き異臭を防ぐわけです。

雨染みを目立たなくする
ムートンブーツは、雨染みになりやすいです。ムートンは濡れると、その場所だけ起毛の流れが変わってしまいます。起毛した繊維は本来ねじれた仕組みをしており、高い撥水性を持っています。
ところが一回でも水分が入り込んでしまうと、その場所が縮むわけです。何のお手入れもせずそのまま乾かしてしまうと、周囲の光によって繊維の縮んだ場所だけ色味が違って見えます。
これが、ムートンブーツに雨染みができる仕組みと、家庭でのお手入れが難しい理由です。
ムートンブーツをなるべく早くクリーニングに出せば、目立たない程度に雨染みを抜くことができます。
スレの補修や撥水加工などをプロの手によって行ってくれる
靴を履いているとつま先部分がスレてくることがありますが、補修できるお店もあります。撥水加工を選べば、水を弾いて濡れにくくすることが可能です。
ムートンブーツをクリーニングに出すメリットを紹介しましたが、お店によってはクリーニングだけで対応できず別料金が発生することもありますので、それぞれのお店の注意事項をご確認ください。
ムートンブーツのクリーニング料金の相場は?
およそ3,000円~7,000円が、ムートンブーツのクリーニング料金の相場です。靴のクリーニングと言っても内容はさまざまなので、ご注意ください。
丸洗いだけの料金でほかのオプションは追加料金のかかるお店があれば、コースに撥水加工がついているお店もあります。
ムートンブーツの状況によって、公式Webサイトに記載の値段よりさらに高くなることもあるでしょう。サービス内容にもしっかりと目を通して、料金トラブルを防いでください。
ムートンブーツのクリーニングにおすすめのお店の選び方!
- ムートンブーツの実績を多数掲載しているところ
- 丸洗いでシミ・雨じみまでしっかりと落としてくれるところ
- しっかりと起毛の仕上げをしてくれるところ
ムートンブーツのクリーニングでは、どんなお店を選べばいいのでしょうか。ここからは、お店選びの3つのポイントを解説します。
ムートンブーツの実績を多数掲載しているところ
失敗しないクリーニング店を選ぶには、実績の多いお店がおすすめです。ムートンブーツなどご家庭で洗濯するのが難しい靴は、なるべく同じ靴のクリーニング実績があるお店を選んでください。
その理由は単純で、同じ靴のクリーニング実績があれば、最適な方法をよく知っているからです。
クリーニング店の公式Webサイトを確認しても実績が分からない場合は、ムートンブーツのクリーニング経験があるかどうか問い合わせるのもいいかもしれません。
丸洗いでシミ・雨じみまでしっかりと落としてくれるところ
ムートンブーツのクリーニングでおすすめのお店は、丸洗いでシミや雨染みにまで対応してくれるところです。ムートンブーツにシミがついてしまうと、自分で取るのが難しくなります。
水につけて絞った布でシミの部分を叩くのですが、上手に行わないと汚れが落ちにくかったりカビが発生したりする可能性もあります。
また、毛の肌触りが悪くなり見た目が変わってしまうこともあります。プロにクリーニングしてもらえば、家庭では行わない技術でシミ抜きをしてもらえます。
しっかりと起毛の仕上げをしてくれるところ
ムートンブーツは、ふわふわとした毛が特徴的です。毛がゴワゴワしてしまうと、見た目の印象も変わってしまいます。そのため、しっかりと起毛仕上げをしてくれるお店を選ぶのがおすすめです。
ムートンブーツがごわごわとしてしまう原因は、複数あります。たとえば汗が染み込んで蒸れてしまうことや、動くことによって発生する摩擦、内側にほこりが溜まってしまうことです。
さまざまな原因でごわごわになってしまいますので、プロの技術で起毛してもらうのがおすすめです。
ムートンブーツのおすすめクリーニング店
女性に人気のUGGやエミューといったムートンブーツ。可愛さはもちろん、保温性も優れている分、気になるのが臭いなど・・。
ムートンブーツをクリーニングすると臭いまでリセットできるのでシーズンが終わって保管する前にはクリーニングに出すのがおすすめです。
くつリネット

ショートブーツ | 7,656円〜 ※1足のみの場合 |
---|---|
ロングブーツ | 7,656円〜 ※1足のみの場合 |
納期 | 最短14日~ |
補色 | 〇 |
※上記金額は税込価格です。
洗浄効果の高い靴の丸洗いをしてくれるくつリネット。ムートンブーツも実績も多数あり、シミや汚れのひどいものから、雨ジミが目立ってしまうようなものも新品のように仕上げてくれます。
気になる内部の臭いも除菌・消臭用の特殊な部屋で12時間~24時間行われ高い消臭効果が期待できます。
スタンダードコース・スペシャルコース・ライトコースの3つのコースでどこまで綺麗にしたいか?目的別に選ぶことができます。

美靴パック

ショートブーツ | 2足:6,050円 (1足 3,025円) |
---|---|
ロングブーツ | |
納期 | 要確認 |
補色 | 〇 |
※上記金額は税込価格です。
美靴パックという名前通り、2足パックで6,050円(税込)というリーズナブルな価格が人気です。
1足換算すると3,025円(税込)でほぼ最安値に近い価格帯ということもあり、はじめての方でも気軽に試せるのではないでしょうか。また佐川急便を利用する場合は送料が無料になります。
とにかく安く頼みたい!という方には美靴パックはおすすめです。
キレイナ

ショートブーツ | 7,150円 |
---|---|
ロングブーツ | 要確認 |
納期 | 要確認 |
補色 | 〇 |
※上記金額は税込価格です。
ムートンはもちろんクリーニングの難しい素材や衣類の得意な技術力の高さが評判のキレイナ。キレイナではムートンブーツは1足7,150円(税込)からクリーニングが可能です。
また、泥汚れや水でできた染みなどの染み抜きや漂白特殊処理などで新品のような風合いに復元することもできます。
キレイナに出すとまるで新品のように返ってくるので永く履き続けたい人におすすめです。
白洋舎

ショートブーツ | 3,000円~(1足) 詳細は各店舗に要確認 |
---|---|
ロングブーツ | |
納期 | |
補色 |
白洋舎ではムートンブーツのクリーニングの取り扱いがあります。ただし、店舗によって対応可能かどうかが変わるようです。
各店舗にて見積もりを事前にとる必要があります。
自宅で行いたい普段のお手入れについて
ムートンブーツを普段からお手入れをすることによって、防げる臭いやカビがあります。
ブラッシングをするときは、専用ブラシを用いて毛の流れに合わせます。ブラシの毛の種類は、柔らかい感触の馬毛がおすすめです。履いた後は欠かさずブラッシングをしてください。ムートンブーツを強くこするのではなく、優しく行います。
お伝えした通り、ムートンブーツはカビにとって良い環境です。そのため履いた後のお手入れも大切になります。湿気を取り除くために、ジッパーがあるものは全開にしましょう。ジッパーを全開にしたまま、およそ3時間程度置きます。その後にブーツキーパーを使って、形を整えてください。

専用ブラシで優しくブラッシング
ムートンの独特のふわふわな長めの毛や風合いを保つためには、起毛皮革専用のブラシで表面についたホコリや砂などを取り除きます。
部分的な汚れに関しては、ゴムブラシや金属ブラシなどの固めの素材ブラシを細かく動かして落とします。消しゴムで代用するのもおすすめです。
無理に強くこすりすぎると、生地を傷め薄くしてしまう可能性があるので優しくやるのがコツです。
水を含ませたタオルで水拭き
タオルに水を含ませムートンブーツ全体を水拭きします。少し固めに絞り、靴に水分が残りすぎないようにしましょう。
よく擦れるムートンブーツの内側や汚れやすいかかとの部分を重点的に、強めにタオルでふきます。種類によってはタオルに色移りする可能性がありますが、気にする必要はありません。
最後に、陰干しでしっかりと自然乾燥してあげましょう。
毛並みを整えて、スプレー
ムートンブーツに水分を含ませると、毛並みが固まりがちなので整えてあげるためにナイロンブラシで全体をブラッシングします。
毛がしっかりと起きると色が濃くなるので、全体が同じような色合いになるようにするのがコツです。
最後にムートンブーツ用にスプレーを全体に吹きかけて完了です。
ムートンブーツの特色と注意するべき点
もこもこのムートンブーツは、寒い冬にも足元を暖かく温めてくれます。でも実はムートンは雨や雪などの水分が苦手な素材です。寒いからと雪の中を歩き、水分を含んだ状態でそのまま放置してしまうと、そのままシミになってしまったりムートン自体が固くなってしまう事があります。
特に、ベージュやキャメル、グレーのムートンブーツは黒く残ったシミが目立ちやすいのが難点。
また、底の部分が主にスポンジで出来ている商品が多いため、底のすり減りしやすい構造となっています。
かかとがすり減った状態をそのままにすると、大変すべりやすくなるので定期的なメンテナンスをおすすめします。
スエード・ムートンブーツのメンテナンスの必需品
長く大切に履きたいムートンブーツの日々のメンテナンスに必需品のブラシは、4種類の機能がついているものがおすすめです。それぞれの部分の使い方、また代用品になるものも説明します。
ナイロンブラシ
ナイロンブラシは皮の表面のホコリや塵などを、かき出すのに使用します。表面を前後左右に優しくこすってあげます。
また、最後の仕上げに毛並みを整えるのにも使えるので、ひとつは持っておきたいアイテムです。
どうしても、ナイロンブラシがない場合は歯ブラシでの代用も可能です。
ゴムブラシ
ムートンブーツの表面に強くついた汚れは、ゴムブラシで押し当てて汚れをこすりとります。
文房具の消しゴムもおすすめです。消しゴムを使用するときは、新しい消しゴムを利用しましょう。使用したものだと、汚れを増やす結果となるので注意です。
金属ブラシ
ぺったりと寝てしまった毛を起こす事ができます。ここで注意したいのが、こするというよりも手首を使って回転させてあげるという事。
毛と毛の間にまで入り込んでしまった、汚れも綺麗にすることができます。
まとめ
ムートンブーツのクリーニングや、お手入れについて解説しました。温かく冬に重宝しますが、そのため湿気が弱点となるわけです。靴の特徴を理解して、それに合ったお手入れをしましょう。