【工場見学】せんたく便の高品質×低価格の知られざる裏側を徹底レポート!

せんたく便の工場取材

せんたく便は滋賀県内を中心に約40店舗を構える滋賀県内では知らない人はいないほど有名なヨシハラクリーニング(株式会社ヨシハラ)が運営母体となる宅配クリーニングです。

日本最大の面積を誇る琵琶湖や彦根城、またあのご当地キャラのひこにゃんで有名な彦根市にクリーニング自社工場を構えています。

今回はそんな株式会社ヨシハラの1,000坪という広大な面積を誇る関西最大級のクリーニング工場にお邪魔しました!

編集部 佐藤
吉原社長 本日はどうぞよろしくお願いいたします!
吉原社長

宜しくお願いします。

せんたく便がリーズナブルな価格、なおかつ高い品質で提供できる最も大きな理由がITを駆使したシステムを導入していることです。

効率化すべき部分は効率化し、手間をかけるべき部分には、より人の手をかけることができる・・そんな点を是非見ていってください。

なかなか見ることができない謎のヴェールに包まれたクリーニング工場の裏側と、そんなせんたく便のクリーニングの工程も併せて事細かに取材させていただきます!

公式ページ

※本記事で紹介している商品にはPR商品を含みますがランキング・コンテンツ内容はラクリー編集部調査をもとに作成しています。また本記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。
目次

宅配クリーニングせんたく便の工場にお邪魔しました!

せんたく便の工場の外観せんたく便を運営する株式会社ヨシハラは1,000坪を越える関西最大級のクリーニング自社工場を2つ構えています。

そのうちのひとつが今回お邪魔した宅配クリーニングせんたく便専用工場の大堀工場。京都方面に向かう新幹線の車窓からせんたく便の工場が見えてきます!

【依頼品の到着】全国各地からクリーニング依頼品が届きます!

最速パックの専用バッグが積まれているせんたく便は初回はクロネコヤマトのダンボールを利用し、リピート時にはリピート割りが適用される専用バッグを使って宅配のやり取りを行います。青いバッグが最短5営業日で仕上がる「最速パック」の専用バッグです。

送り先の住所を見ると本当に全国各地から届いているのがわかります。宅配ならではですね。

保管バッグ

保管パックは専用のオレンジ色のバッグオレンジ色のバッグはクリーニングした衣類を最大11か月間保管してくれる「保管パック」のバッグです。

【入荷処理・作業】読み取ったデータがコンピュータで一元管理されます!

届いたクリーニングの依頼品は、まず入荷処理が行われます。ちなみに繁忙期の5月~6月にはなんと1日にトラック5~6台分の荷物が届くそうです!たくさんのダンボールが積まれている台車が入荷処理の順番待ちをしているようですね。

ヤマトとせんたく便の共通の管理番号それぞれの箱には送り状が貼り付けてありますが、バーコード部分を読み取ることで入荷処理が完了です。

吉原社長

ヤマト運輸さんとせんたく便ではお客様管理番号がデータ連携されているので、1つの荷物に対して共通の番号が使われています。その為、スムーズなやり取りで正確に荷物の入荷・出荷管理ができるんです。

入荷処理に使うバーコードリーダーちなみにこのバーコードをこの機械でピピっと読み取った瞬間に【せんたく便工場入荷のお知らせ】というメールがお客様に送信されるそうです。

工場入荷メール

せんたく便から届く工場入荷メール確かに衣類を発送して2日後ぐらいにこのようなメールが届きました。そう聞くとなんだかこの工場入荷メールがすごく身近に感じますね!「あ、バーコードピピっとしてもらった!」というような感じです。

せんたく便システムの管理画面また「入荷数・未入荷数・出荷数・キャンセル数」といったものが全て一元管理され、把握できるシステムになっています。これ以外にもお客さんごとの細かな情報なども全てデータ管理・検索ができるとのことです。

納期ごとに荷物を台車に積んでいるところここで荷物の納期ごとに台車にまとめられていきます。納期ごとにまとめることで納期管理もより正確にできるんですね。

吉原社長

納期ごとに受け入れできる注文量の上限を設けているので、高い仕上がり品質を維持できています。工場自体の許容量があるのでそれを越えないようにすることが品質を左右する大きな要素のひとつです。

実際にその納期ごとの上限管理されているのがわかるのが、注文時の納期選択画面です。

注文時の納期選択をする画面

せんたく便の納期を選択する画面たしかにネット注文の納期選択画面には、「予定数を超えたのでお選び頂けません」という日がいくつかありますね。納期遅延なく、さらに仕上がり品質を担保するために必要なことなんですね。

【検品・写真撮影】1点1点写真撮影し画像管理

荷物を出して検品しているところ入荷してきた荷物を取り出して1点1点写真撮影と検品をしていきます。写真撮影と聞くとすごく手間がかかりそうなイメージですが・・

検品台の上に衣類を広げて、あとは横にあるパソコン画面をタッチするだけで写真撮影が完了です。この写真撮影のデータはもちろんお客様データとして管理画面に取り込まれるのでどんな衣類なのかが検索すればすぐに分かります。

写真撮影をした洋服は管理画面に反映「預けたチェックの衣類が・・・」といったように、お客さんから電話で問い合わせがあったとしても写真付きで管理しているので話が早いのもメリットですね。

【タグ付け】衣類を傷つけないための配慮。ビーズロックを使用!

ビーズロックを使ったタグ付けタグ付けにはビーズロックというものを使って衣類に直接穴が開かないよう配慮してくれています。クリーニングから返ってきてブスッと安全ピンが刺さってたりするとなんとも悲しいですよね。そういった点に配慮してこのような形を取っているとのことです。

装飾ボタンにアルミホイルを巻くところまた、これから進むクリーニング工程でボタンに傷が付かないように傷つき易いボタンに1個1個アルミホイルを巻いてくれています。

デザイン性の高いボタンは洋服の中でも全体のデザインを決める大事なパーツでもあるので、このようにしてくれてると安心ですね。

吉原社長

効率化すべきところは効率化し、このような細かい部分に出来るだけスタッフが時間をかけられるようにしています。

【仕分け・分類】衣類ごとに適したクリーニングをするための分類わけ

分類わけをしているところ衣類の素材や色柄もの、そうでないものと分けていきます。それぞれクリーニングの仕方が変わるのでここでしっかりと分類をするわけですね。

ちなみに衣類を見ると、コート・アウター類、スキーウェアなど普通のクリーニングだと高いものが多いですね。

吉原社長

せんたく便のパックをお得に利用するのであれば、やはりコートやアウター類、スキーウェアなど一般的にクリーニング代が高いものを入れてもらうのが一番です。実際に依頼される衣類もそういったものが多いですよ。

一般的には1点1,500円〜ぐらいするコート類が、10点パックだと1点当たり770円(税込)程度で済ませられるので、こういった衣類を注文するのがやっぱりお得なんですね。

【クリーニング工程】衣類に適した洗い方!

せんたく便のドライクリーニングの機械せんたく便ではドライクリーニングに石油系の溶剤を使っています。石油系溶剤はだいたい40℃ぐらいから揮発していくため、衣類を傷めない低温乾燥が可能です。実際の乾燥温度は55℃~60℃で行っているとの事。

低い温度で乾燥することで生地への負担を抑えてくれているそうです。ちなみに石油系溶剤というと、あの仕上がり後の石油の臭いが気になる方も多いと思います。

実際に私も以前頼んでみたことがありますが、せんたく便のクリーニング後の臭いはほとんど感じませんでした。

詳細は【評判の真相】せんたく便を利用して感じた良い点・悪い点を徹底解説!の記事でも紹介していますので併せてご覧ください。

ちなみにスキーウェアやジャンパー、ダウン類はランドリー洗い(水洗い)になります。このあたりはそれぞれ衣類に適した洗い方を行ってくれるので特にお客さん側から指示する必要はありません。

【乾燥工程】タンブラー乾燥・立体静止乾燥・自然乾燥を衣類に応じて行う!

タンブラー乾燥機せんたく便ではそれぞれの衣類に最適な乾燥方法をとってくれます。例えばダウンジャケット等はダウンの膨らみを復元するために写真のようにタンブラー乾燥(業務用乾燥機)でふっくら仕上げてくれたり・・

自然乾燥・立体静止乾燥

逆にデリケートな装飾があるような衣類は自然乾燥や立体静止乾燥といった方法でしっかり乾燥してくれます。乾燥方法は衣類の素材やデリケートな装飾の有無などで最適な乾燥方法を取ってくれるので安心です。

【仕上げ・プレス】目視によるチェックとより良い状態にするための仕上げ

クリーニング後の仕上げ工程クリーニング・乾燥まで終わった衣類はここで仕上げになります。仕上げも1点1点専任スタッフの方が丁寧に行っていました。異常がないかどうかだけではなく、ブラッシングをして繊維を整えてくれたりより良い状態に仕上げてくれます。

プレスが必要な衣類は、専用のプレス機を使って折り目きっちり。人型の機械にズボンをはかせて立体的に仕上げてくれる機械なども。なかなか見ることが無い機械なので面白いですね。

お忙しい中手を止めて写真撮影に応じてもらいました。ありがとうございます!

【シミ抜き】落とせるものはすべて落としてくれる

シミ抜きをしているところシミ抜きはプロのクリーニング屋さん御用達のシミ抜き剤とシミ抜きの機械を使って落としてくれます。ちょうど襟元の黄ばみが目立つ衣類のシミ抜きをされていました。

シミ抜き剤一式黄ばみは皮脂汚れが酸化しただけなので落としやすいシミのひとつとのことです。専用のシミ抜き剤を見せてもらいました。

襟の黄ばみのシミ抜き前後の写真写真だと少しわかりづらいのですが、左側のような黄ばみが右側にある真っ白い色になりました。このような黄ばみなどは見つけたら落としてくれるそうです。

シミ抜きを担当されていたスタッフの方吉原社長と部外者(私)の2人でジーっとシミ抜きの工程を見させていただいたのでとてもやりづらかったと思いますが、素敵な笑顔で対応してくださいました。丁寧に扱ってくれる感じが笑顔にじみ出てますね。

ベテランの職人さん続いて同じくシミ抜きをしてくれる別部屋にあるシミ抜き職人のもとに伺いました。50年の経験を持つ大ベテランの職人の方がより頑固なシミや汚れを入念にキレイにしてくれます。

つけ置きによるしみ抜きもここでは先程のシミ抜きの機械以外にも、漂白剤を使ったつけ置きなど色々な手段でシミを落としてくれます。

無料のサービスとして行ってくれるシミ抜きですが、実際にここまで手をかけて綺麗にしてくれているんですね。

【ワイシャツについたカレー】実際にシミ抜きをしてもらいました!

カレーがついたワイシャツ数日前にカレーをワイシャツに塗って放置していました。今回はこのカレーを染み抜きしてもらうようにしました。カレーの汚れは余裕ですよ!ということで、本当に落ちるのか厳しくチェックしていきます(笑)

薬品をブラシにつけてカレーを落としているところ日常的についてしまう食べこぼしなどのシミはだいたい構造が同じだとのこと。その構造を順番に上手に処理していけば落ちるそうです。

絵画に使うような細かい筆でシミ抜きの薬品を付けてますが、みるみる落ちていってますね。ゆっくりとシミ抜きを繰り返して少しづつシミを落としていくのが衣類や繊維を傷めないポイントだとのこと。

たしかにシミが綺麗になっても、服がボロボロになったら本末転倒です。

そういった意味では衣類を傷める可能性が高いシミは衣類保護の観点からどうしても対処できないケースも中にはあるそうです。

カレーが落ちて白さが戻りました心配をよそに全く見えないぐらいにカレーのシミが落ちました!

シミ抜きを見せて頂いている間、シミ抜きの極意や手順、それから家庭でできるシミ抜き方法等々、すごく親切に教えてくださいました。

【修理・お直し】できることはすべてやる!が当たり前。

せんたく便のお直し工場内には「修理場」と呼ばれる場所が用意されています。ここでは名前の通り様々な洋服の修理やお直しをしてくれるそうです。この日修理場にいらっしゃったのは社長のお母さん。

お客さんからボタン交換の要望中には交換をしてほしいボタンをお客さん自身が用意した上でボタン交換を要望として挙げられている方もいるそうです。

ボタン交換をしたあとコーティングがはがれてしまったボタンを新しいボタンに付け替えたところです。事前に要望を出せばこういったこともやってくれるんですか?と社長に聞くと、さらっと「できることはすべてやります。」とおっしゃっていました。

ほつれ直し用の糸もたくさん在庫しているそれ以外にも、ほつれ直しであれば手縫いはもちろん、ミシンを使うこともあるそうです。ほつれ直しに使う糸もたくさんストックされていました。

さらには持ち手が取れてしまったファスナーのスライダー(握って滑らす部分)交換等も。ファスナーといえばYKK。そんなYKK製であればかなりたくさんの種類の部品を事前に揃えてあるそうです。

ボタンの在庫こういったボタンや部品類はメーカーさんの純正部品を取り寄せてつけてくれたり、そういったものが無くてもほぼ近いデザインのもので対応してくれます。

パーカーの部品もストック何の部品なのかパッとみて分かりませんでしたが、これはパーカーについている部品だそう・・。

さらにはこんな装飾までストックしているそうです。ボタン以外にも衣類に使われる様々なパーツが用意されていました。

洋服のデザインは星の数ほどあると思いますが、出来るだけ多くの洋服に対応できるようにと言う想いで、幅広く部品を揃えられているようです。

【お客様単位に衣類をまとめる】出荷できる状態になった洋服をお客さん単位にまとめていく

きれいになった出荷待ちの衣類衣類によって最適な洗濯方法が変わるので途中で離れ離れになります。そんな離れ離れになったお客さんごとの衣類をひとまとめにするのがこのアッセンブリという作業。

ここではソーターという機械を使って自動でまとめてくれます。お客さんの衣類ごとに番号が振られているのでこの場所で間違いなく揃えていきます。近未来の工場のようにアームが自動で該当の衣類をピックアップしていってます。

ソーターが自動で並べてくれるソーターが番号順に並べてくれているのですが連番通りですね。機械の正確さはやはりすごいです。

人の手でもダブルチェックをしているところソーターで振り分けたものをさらに人の手でチェックをしていくダブルチェック方式。仮に違うお客さんの衣類をスキャンするとブブーっとエラー音が鳴ります。

揃わないと出荷できないようになっているので、例えば10点のうち9点しか届かない・・といったことや他のお客さんの衣類が混じっている・・そういったことがないのがせんたく便のシステムの凄さです。

【梱包】輸送中のシワ・型崩れを防ぐための箱詰め

ダンボールに衣類を梱包しているところお客さん単位にまとまった衣類はあとは箱に詰めて発送するだけ。せっかくきれいに仕上がったものも、輸送中の揺れで型崩れを起こしたりしてはここまでの努力が水の泡なのでしっかりキレイに梱包してくれます。

せんたく便の専用ダンボールは折ジワがつかないよう、揺れで型崩れが起きないよう設計されています。これは吉原社長が開発・考案されたものですが、最近さらに新型の梱包用ダンボールを作ったとのこと。

今までよりもさらにガッチリ固定、ハンガーをラクに箱から取り外しができるような形の溝を入れたり、ダンボールを指を引っかけてお客さんが取りだしやすいように開けられた丸い穴などなど・・使い勝手の点も改良されたようです。

ダンボールの内側にはこんな注意書きが書かれています。この1枚のダンボールがあることでさらにがっちり衣類を固定ができるだけでなく、お客さんが開封される際にカッターで誤って衣類を傷めないような配慮もなされているそう。

【出荷・発送】全国のお客様の元に遅延なく発送

この梱包作業が終わると運送業者の方がお客さんの元に届けてくれます。ちなみに入荷の時と同様に出荷処理時にも自動で出荷完了メールが届くので、進捗が逐一わかって安心です。

工場出荷メール

せんたく便の出荷完了メール管理番号が入荷から出荷まで統一されているので、箱に入れて送り状を張るだけであとは運送業者さんからお客さんのもとに届きます。

衣類の誤配や紛失、納期遅延などが起こらないようIT化が進んだクリーニング工場なんですね。

公式ページ

【インタビュー】せんたく便の吉原社長にいろいろとお話を伺いました。

工場見学の中で感じた疑問やせんたく便の宅配クリーニングについていろいろと社長にお話を伺いました。

品質と価格だけでなく高い利便性を追及する宅配クリーニング。

ーーー2年連続で「価格満足度・利用満足度・友人に紹介したいNo.1」とのアンケート結果がありますがこれについて社長ご自身はどのようにお考えですか?

吉原社長

クリーニングの品質、価格がとても重要な要素であることは間違いありませんが、何よりも宅配クリーニングを利用する方が求めている「手軽さや便利さ」といった利便性を評価して頂いた結果ではないかと考えています。

スムーズに注文できるかどうか、最小限のやり取りで納期通りにきれいに仕上がってくるかどうか、また再仕上げを依頼する時やお問い合わせをする時にストレスなくできるかどうか。サービス全体の利便性を高めることが、お客様の満足度に繋がるのではと考えています。

ーーーそもそもなぜパック形態の料金設定にされたのですか・・?

吉原社長

1点1点選ぶのではなく、5点・10点まとめて出せばいい、シンプルで明瞭な価格のため総額を気にしながら注文する必要が無い・・そうった注文時の煩わしさをお客さんにかけたく無いという点があります。

宅配注文する方はクリーニング店に持っていくのが面倒だと思われている方がほとんどです。だからこそ、注文から受取りまで極力負担を少なくしてあげたい・・そういう想いからパック料金にしました。

ーーーなるほど。確かに注文したらあとは衣類を詰めて送るだけという点で言うとすごくスムーズに進む印象がありました。

ーーー料金設定についてはどうお考えですか?

吉原社長

クリーニング料金というのは生活に密着しているコストの1つとして考えています。出来るだけ生活コストは抑えたいというお客様がほとんどでしょう。そのため、せんたく便では出来るだけリーズナブルな料金設定をしています。

1回だけ使ってもらうのももちろんですが、リピートして生活の中の一部として何度も使ってもらうことを考えた価格設定です。リピートする際には専用バッグを使っていただければ適用されるリピート割も用意しています。

便利さを実感してもらっても、便利なのはわかっているけれど価格が高くて続けられない・・そういったことが出来るだけ無いようにという想いもあります。

ーーー確かに人間って一度便利さを知ってしまうと続けたいと思いますよね。

「できることは全てやる」パック料金と別で料金をもらわないのもお客さんの煩わしさを減らすため。

ーーー工場見学の中で、「できることはすべてやる」という社長のお言葉がよく出てきましたがそれについてお聞かせください。

吉原社長

例えばシミ抜きやボタンのほつれ直し、そのほかのちょっとしたお直しサービスも、パック料金以外には負担してもらわない形・・つまり「無料でやれるだけやる」というスタンスです。

だからと言って工場見学で見ていただいたようにクリーニングに手を抜くことは決してありません。これはどんなクリーニング屋さんも同じだと思います。

またパック料金で設定しているので別料金を頂くとなるとお客さんが煩わしく感じてしまうのではないでしょうか。

コールセンターはなんと夜の23時まで対応。

ーーーびっくりしたのはコールセンターが夜の23時まで対応しているという点です。だいたい18時や19時頃までというのが一般的だと思うのですが・・?

吉原社長

確かに23時までというのはあまりないと思います。

宅配クリーニングを利用される方は、お忙しい方が多いのでそういった方にとって23時まで電話ができるというのは安心感があるのでは無いかと考えてます。

例えば21時頃にお仕事から帰ってきて、いざ発送するために洋服を詰めようと思った時に、「この洋服ってクリーニングできるの・・??」と・・。

23時まで開いていればお電話頂ればすぐにお答えできます。

また、万一仕上がり品で気づいた点や納得が行かないとなった場合、すぐに連絡を取って解決をしたいというのがお客さんの心理として普通だと思います。すぐに対応できることでお客さんの不安を解消したり、安心感につながるのではないかと思って23時までにしています。

また最近、チャットでの問い合わせ対応もはじめました。

ーーーチャットでの問い合わせ対応ですか・・?

吉原社長

せんたく便のホームページの下の方に出てくるのですが、よくある質問は自動対応、弊社の担当者とリアルタイムでのやりとりも可能です。

お問い合わせを出来るだけ簡単にしてもらえるための工夫です。

ーーーたしかに帰宅中の電車の中など電話ができない状況でもチャットで問い合わせができるのはとても便利ですね!

仕上がり品で気になる点があれば再仕上げの為の即日集荷も可能。

ーーークリーニングに出して万一気になる点があった場合の再仕上げについて教えてください。

吉原社長

再仕上げは到着から2週間以内にご連絡を頂ければ無料で対応します。コールセンターの0120-096-929宛にお電話いただければすぐにヤマト運輸さんに集荷手配を行い、連絡頂いた時間によっては即日集荷も可能です。

納品時に「仕上がり保証書」というものをお付けしているのでそちらに必要事項を記載して衣類と一緒に入れて送ってください。その際に、衣類についているタグも一緒に付けた状態で送るようお願いします。

ーーーこれが仕上がり保証書ですね。再仕上げってクレームを言うような感じがして何だか苦手・・というお客さんや、再仕上げを依頼する方法がわからない・・と言うようなお客さんでもこの保証書があると再仕上げの依頼がしやすいですね。

高級ブランド品もパックに一緒に入れて対応可能。

ーーー高級ブランド品などもパックに一緒に詰めて大丈夫なんですか?別料金はかかりませんか?

吉原社長

基本的に取り扱い対象外のもの以外はすべてに対応しています。高級品でもそれぞれに適したクリーニングできれいに仕上げます。

法人からのリピート注文が多いのは安心感と信頼感。

ーーー法人さんからの注文も多いと聞きますがその理由は何でしょうか?

吉原社長

もちろん個人のお客さんにも言えることですが、法人さんの中にはイベントに使用するユニフォームのように納期遅延が特に許されないケースがほとんどです。

納期遅延が無いように集荷から出荷までシステム化していますし、実際に納期遅延を起こしていないといった点で信頼してリピートしていただいているのでは無いかと考えます。

あとプライバシーマーク認証があるのもその理由の一つではないでしょうか。

業界では数少ないプライバシーマーク認証を取得。

ーーーそのプライバシーマークというのは何ですか??

吉原社長

簡単にいうと個人情報保護の体制を第三者機関から認められた証になります。クリーニング業界でこのプライバシーマークを取得しているのはかなり少ないのが現状です。

宅配クリーニングに限らず、個人情報漏洩のリスクに対して企業として責任を持って取り組んでいます。個人のお客様はもちろん、特に法人のお客様からこの点が安心とおっしゃってくださる方もいます。

ーーー個人情報の取り扱いに十分配慮されているのですね。

ネット注文はあくまでも注文方法のひとつ。本質的な利便性を考えたパッケージ販売も。

ーーーネット注文以外にも、パッケージを販売しているとのことですが・・?

吉原社長

一部街のクリーニング屋さんのカウンターやサンドラッグさん、ココカラファインさんなどのドラッグストアでもせんたく便の宅配クリーニングが利用できます。ネット注文はもちろんどこにいてもできるので便利ですが、ネット注文はあくまで注文方法のひとつ。

例えばいつもお買い物をするお店で「宅配クリーニングのパッケージ」を購入するのが便利だと感じる方もいます。そういった様々な生活スタイルの方に宅配の利便性を感じてもらう為にパッケージ販売という形態も行っています。

本質は「宅配でクリーニングのやりとり」ができることです。注文方法はお客様のやり易い方法で行っていただければ良いのではないでしょうか。

ーーーなるほど。確かに便利なのは衣類を詰めて送ったら、あとは綺麗になって自宅に返ってくるという点ですね。

【まとめ】せんたく便の工場見学を経て感じた事

  • 入荷から出荷まで無駄のない導線で工程が進む
  • 高度にシステム化されたクリーニング工場
  • 人の手を加える部分はなじみのクリーニング屋さんのような雰囲気
  • スタッフみなさん親切で丁寧

入荷から出荷までITを活用しているためとにかく無駄が無く、オートマチックな物流センターのような印象がありました。

そんなオートマチックな工場という印象とは逆に、人の手を加える作業の部分には細かい気遣いがされていたり、「できることはすべてやる」という点で「ずっとクリーニングをお願いしている近所のなじみのクリーニング屋さん」のような印象を受けました。

工場見学をする前は「クリーニングと関係のない部分を効率化することで、丁寧さや品質を高める」という事に正直いまいちピンと来ていませんでしたが、実際にその裏側を見ることでその根拠がしっかりと理解できた気がします。

「リーズナブルなのに高品質」はITシステムと人の手が上手に融合された結果なんだと感じます。

宅配クリーニング自体を初めて利用される方にとって何を基準にすれば良いのかわかりづらい点だと思いますが、リーズナブルでも高品質、そして安心して注文できるのがせんたく便の宅配クリーニング。

どの宅配クリーニングに依頼しようか迷っている方は、一度せんたく便を利用してみるのも良いのではないでしょうか。

公式ページ

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この記事を書いた人

ジュニア洗濯ソムリエとして洗濯やクリーニングについての知識を読者様に発信しています。宅配クリーニング全30社を実際に利用し仕上がり・サービス・コスト比較などユーザー目線と宅配クリーニングマニア目線でわかりやすく解説します。

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