水沢ダウンは、耐水性の高いダウンジャケットです。国内でも珍しい一貫生産体制をとっています。高級ダウンを購入したときは、「クリーニングをしても問題ないのか」「どれぐらいの頻度がいいのか」と考える人も多いことでしょう。
今回は、水沢ダウンのクリーニングについて解説しました。間違ったクリーニング方法を選択しないためにも、最後まで読んでください。
\先にクリーニング店をチェックする!/
目次
水沢ダウンのクリーニングの頻度はどれぐらい?
水沢ダウンは、年に1度クリーニングに出してください。外食時の着用で臭いがついた場合は、風の通る場所で陰干しをします。
そのときに、吹きかけて洗い流さないタイプの消臭剤を水沢ダウンに使うのはおすすめしません。
消臭剤を吹きかけた直後は良い香りがしても、衣類に付着したまま放置していると虫食いの原因になる可能性があるからです。
臭いの種類にもよりますが、特に気になるときでも、2日間外干しをすれば臭いは綺麗に落とせます。
水沢ダウンのクリーニング料金の相場は?
種類 | 料金 |
ダウンジャケット(ショート・ハーフ) | 8,250円 |
ダウンコート(ミドル・ロング) | 10,450円 |
ダウンベスト | 7,150円 |
※上記価格は全て税込価格です。参考「プロショップひらいしや」
水沢ダウンのクリーニング料金の相場は、7,000円~10,500円です。オプションをつけるとこれよりも高くなるので、注意しましょう。
水沢ダウンは作られてからすぐに劣化が始まる衣類のため、着始めてからどれぐらいの時間が経ったかを考えて、クリーニング店を選ぶのがおすすめです。
水沢ダウンの補修や修理について
他のダウンコートと同じく、店舗によって対応できる内容が異なります。衣類の状態にもよりますが、水沢ダウンを販売しているデサントでは、裂けた縫い目の修理ができなかったため返金対応をした例があります。
高級ダウンのクリーニングを得意としている別の店舗では、タバコによってできた穴を目立たない状態にまで修理しました。
このように、対応可能なものと不可なものがありますので、不安な場合はあらかじめ店舗に電話かメールでお問い合わせください。
水沢ダウンのクリーニングで失敗しないために
3つのポイントを確認して、なるべく失敗しないクリーニング店を選びましょう。
- 水沢ダウンのクリーニング実績が豊富なお店
- ウェットクリーニングの技術が高いお店
- 穴あきの補修をはじめ高い修理技術のあるお店
水沢ダウンのクリーニング実績が豊富なお店
本来水沢ダウンに使われているポリウレタンは、クリーニング溶剤で一時的に生地が膨らみますが、乾燥によって元通りになります。
ところがポリウレタンが劣化していると、形が元に戻りにくいわけです。劣化したポリウレタンをドライクリーニングすると、クリーニング溶剤によって膨らんだままになり、生地が剝がれたり伸びたりします。
そのため水沢ダウンに向いているクリーニング方法はウェットクリーニングですが、これはもともと水洗いできない衣類を水洗いする方法であるため、経験のあるプロでも難しい洗い方です。
ウェットクリーニングの技術が高いお店
1つ1つ手洗いで対応してもらう手間がかかりますので、料金を安くするのには限度があります。
水沢ダウンは他の高級ブランドのダウンと同じく、同じ衣類の実績がある店舗で、ウェットクリーニングするのがおすすめです。ウェットクリーニングは水沢ダウンに優しい洗い方というだけではなく、汗汚れが落とせる利点があります。
穴あきの補修をはじめ高い修理技術のあるお店
ダウンはクリーニング店でもトラブルが多い衣類です。高い修理技術のあるお店なら、衣類の状態によってほとんど目立たない程度まで修理してもらえる可能性があります。
水沢ダウンのクリーニングおすすめ店5選!
ここでは、上記の失敗しないお店選びのポイントの条件を満たすクリーニング店をご紹介しています。宅配で全国対応ができるので住んでいるエリアを問わず依頼できますよ!
プロショップひらいしや

ダウンベスト | 7,700円(税込) |
---|---|
ダウンジャケット | 8,800円(税込) |
ダウンコート | 11,000円(税込) |
その他 | 付属ファー・ウール素材・ファー付き・子供用は別料金 |
宅配 | 全国対応可能 |
公式サイト | 公式サイトはこちら |
水沢ダウン、モンクレール、カナダグース等の高級ダウンも含め26,000着以上というクリーニング実績をもつプロショップひらいしや。
色補正・色染め直しだけではなく袖のゴム交換、破れ補修、チャック交換等衣類の直しもすべて対応してくれるため、まだまだ大事に着たいダウンのクリーニングとお直しを任せるのにおすすめです。
キレイナ

本社所在地 | 兵庫県尼崎市下坂部3丁目17-5 |
---|---|
ダウンベスト | 5,500円(税込) |
ダウンジャケット | 8,800円(税込) |
ダウンコート | 9,900円(税込) |
宅配 | 全国対応可能 |
公式サイト | 公式サイトはこちら |
一般のクリーニング店では断られることの多い、取り扱い表示が全て「×」のものも繊維の特性を見極めて最適なクリーニングを施す技術のあるクリーニング店。
水沢ダウンの実績も豊富でただ綺麗にするだけではなく、羽毛のフワフワ感を復元してくれるので新品のような着心地にしてくれます。
ワードローブトリートメント

住所 | 東京都目黒区青葉台3-18-3 THE WORKS 408 |
---|---|
ダウンベスト | 6,490円(税込) |
ダウンジャケット | 9.130円(税込) |
ダウンコート | 10,230円(税込) |
宅配 | 全国対応可能 |
公式サイト | 公式サイトはこちら |
最高級オーダーメイドを謳うワードローブトリートメントは効率よりも仕上がり品質を追求した一客洗いが最大の特徴。細かい衣類のサイズや検品結果はカルテとして残して、各工程での品質管理に細心の注意を払っています。
絶対に失敗したくない衣類、他店で断られた衣類などのクリーニングに絶対の自信をもつクリーニング店です。
白洋舎
ダウンベスト | ? |
---|---|
ダウンジャケット | 4,620円(税込) |
ダウンコート | 8,030円(税込) |
宅配 | 全国対応可能 |
クリーニング最大手の白洋舎は全国各地に店舗があるので近所にある方はそちらを利用したり、宅配での対応も行っています。宅配については問い合わせてみるようにしましょう。
クリーニングカラキヤ
ダウンジャケット | 5,720円(税込) |
---|---|
ダウンコート | 8.140円(税込) |
宅配 | 全国対応可能 |
公式HP | http://www.karakiya.com/m/ |
TV番組の「水曜日のダウンタウン」で撮影協力の実績のあるカラキヤ。モンクレールとカナダグースのダウンの仕上がり品質に定評があり、リピート客も多いクリーニング店。
一般的なクリーニング店では断られることの多い難しい衣類を綺麗に仕上げてくれる技術力の高さが◎!


水沢ダウンが優れている点とは?
東北の岩手県の雪深い地域で作られる水沢ダウンは、そのデザイン性の高さと機密性・保温性の機能も高く、多くの人に愛されているアイテムです。
なぜ、多くの人に愛される商品となったのか、考えていきましょう。
1 シームレスデザインによる美しいフォルム
水沢ダウンの一番の特徴といえば、継ぎ目や縫い目がないシームレスデザインでしょう。体の線に合わせるよう計算された美しいフォルムが唯一無二の存在です。
シンプルでいて独創的、カラーバリエーションが豊富なのも人気の理由のひとつです。
2 職人手作業がなせる高い機能性
水沢ダウンは一貫して岩手県の工場の職人がひとつひとつ丁寧に作られます。「保温性」「機密性」はもちろんのこと、使う人のために様々な機能が考えられています。
例えば、急な雨や雪の時に使用したいフードをすばやく取り出す事ができる「パラフードシステム」は、フードに溜まりがちな雪や水を防ぎます。
また、機密性が高い水沢ダウンだからこその、フロントジッパーの間に作られたメッシュ素材「デュアルジップベーション」は、ダウン内のこもった湿気や熱を適度に保つ役割があります。
デザインだけでなく、着た人が様々な環境の中でも快適に過ごせる工夫が施されています。
3 保温性をとことん突き詰めたデザイン
羽毛を生地の中に閉じ込めるために、独自の熱圧着技術を使うことで、裁縫部分を徹底的になくし、袖や裏面のどうしてもステッチが必要な部分にはシームテープで加工を行うことで、羽毛に雨や雪などが侵入していしまう事を防止。ダウンが濡れてしまうことによる保温性の低下をとことんなくしました。
水分が苦手なダウンジャケットの常識を覆し、水沢ダウンのオリジナル価値を生み出す事に成功しました。
水沢ダウンの洗い方
他の海外高級ダウンとは素材、デザインが特徴的な水沢ダウン。水沢ダウンを洗うためにはどのようなやり方があるのでしょうか。
クリーニング店を決めるうえでも、とても大切な項目なのでぜひご覧ください。
ドライクリーニング
クリーニング店の多くがドライクリーニングで衣類を洗っています。ドライクリーニングは汚れを落とすために特殊な溶剤に着けることで汚れを落とす手法です。
ドライクリーニングの利点は、油汚れに強く手法としても型崩れしにくいという事でしょう。
ただし、低価格のために大量洗浄などを行うクリーニング店の場合は他の衣類との擦れや、過度な洗浄による羽毛の脂分まで落とす結果となりボリュームダウンにつながる危険性があります。
単品洗い・乾燥をしっかりと行ってくれるクリーニング店がおすすめです。
ウェットクリーニング
ダウンを洗う上で一番おすすめしたいのがウェットクリーニングです。ウェットクリーニングは水を利用した洗浄方法で、汗汚れや食べ物の汚れなどにも強く洗浄力も高いのが特徴です。
ダウンの脂分を必要以上に落とす事なく、すっきりさせることができます。
ただし、手間がかかるため対応できるクリーニング店が少ない事、価格が高いというデメリットもあります。
水沢ダウンいつクリーニングに出す?
ダウンの使用期間は思ったよりも短いものですよね?1回使用したらクリーニングに出すべきなのか、それとも汚れが目立つようになってからでよいのか、悩む方もいるのではないでしょうか?
水沢ダウンは衣替えのクローゼットにしまい込む前に、1度クリーニングに出すのがおすすめです。
クリーニングに出す必要はあるのか
水沢ダウンをクリーニング出す必要があるのかは、結論あります。一見汚れていないように見えても、外の空気に晒されることが多いアウターのダウンはほこりや花粉、ダストなどの目に見えない汚れがついています。
また、機密性と保温性が高い水沢ダウンだからこそ、襟元には汗や内部にこもった湿気などを吸っている可能性があります。
この水分がカビやシミの原因となってしまいます。
水沢ダウンの代名詞ともいえるシームレス構造とステッチ部分のテープ加工は、特にクリーニングが難しい素材となるので、水沢ダウンのクリーニング経験が豊富な店舗にお願いすることが大切です。
また、シーズンに何度もクリーニングに出すと型崩れの原因ともなってしまうので、よほどの汚れが目立たないのであればシーズン終わりに1回出しましょう。
水沢ダウンをクリーニングに出した後のメンテナンス
水沢ダウンをクリーニングに出して、クローゼットにしまう前にひと工夫があるとより品質を保つことができます。
おすすめの保管、メンテナンス方法にてついて紹介します。
風通しの良いところで保管
水沢ダウンの売りである機密性。逆に、クリーニングにだした後、羽毛の中少量でも水分が残っているとその機密性の高さから外に排出されず、カビやシミの原因となる可能性があります。
クリーニングから帰ってきた場合は、ビニール袋がついていた場合ははずし、通気性がよいところで保管することが大切です。
ハンガーにかけて保管
また、1年間着ることがないからといって衣装ケースやタンスの引き出しに押し込めてしまうと、せっかくのダウンがつぶれ型崩れしてしまいます。
クリーニング店のハンガーも良いですが、できればハンガー自体に厚みがあり肩幅のサイズがあうハンガーで保管しましょう。
ブラッシングはなくて大丈夫
水沢ダウンの表面は機密性を高めるために、特殊な加工がされています。そのため、ブラシなどを使用したブラッシングは必要ありません。
ほこりなどが気になる場合はクリーニングから戻ってきて袋から出したらすぐに、不織布のカバーをかけて保管してください。
水沢ダウンを長くきれいに使うための日々のお手入れ
高級ダウンは丁寧なお手入れをして、長くきれいに使いたいものです。ここでは、水沢ダウンのお手入れ方法を紹介します。
着用後のお手入れについて
水沢ダウンの着用後のお手入れは、他のダウンコートと同じです。汗をかきやすいのでブラッシングの後日陰で風を通します。
襟元や袖口などを汚したときは、濡れタオルに中性洗剤を薄めたものをつけて、やさしく拭いてください。汚れを落とし終えたら、新しい濡れタオルで拭き取ってからシワを伸ばします。
衣類をクローゼットにしまうときは、湿気を取ってからしまってください。厚いハンガーを選んで、風通しがあり空間に余裕のある場所に保管するのが良いです。
ご家庭で洗濯するときは
ドライクリーニングは衣類に含まれる羽毛の油分も落としてしまうので、30度ぐらいのぬるま湯に中性洗剤を使って手洗いをします。
ご家庭で洗濯する場合「黒・赤・紺」など色が濃い衣類は水洗いで落ちる可能性があるので、ご注意ください。
水沢ダウンのシームレスタイプには注意が必要
ダウンと言えば、ミシン目で作られた縫い目が特徴的です。しかしシームレスダウンはこの縫い目を無くしたので、風を通さず暖かく着られます。
利点ばかりのように感じますが、シームレスダウンならではの弱点もあるので確認してください。
シームレスタイプは保温や防水に優れており、少ない羽毛ですっきりと見せられることが利点です。しかし使用環境によりテープの接着剤が劣化して、剥がれてしまうことがあります。
衣類の劣化は熱や紫外線などによって起こるので、普通に着用していても剥がれるわけです。間違ったクリーニング方法や保管方法をすると、劣化が早まってしまうのでご注意ください。

まとめ
水沢ダウンについて解説しました。衣類のクリーニングを考えるときは、その衣類がどのように作られているかを考えると、なぜそのクリーニング方法が合っているのかが分かります。
年に1度だけなので、コストを考えるより高級ダウンのクリーニング実績がある店舗を選ぶのがおすすめです。