レーヨンの2つの洗濯方法と失敗しない脱水・乾燥の注意点まで徹底解説！

※本記事で紹介している商品にはPR商品を含みますがランキング・コンテンツ内容はラクリー編集部調査をもとに作成しています。また本記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。

失敗しない為に知っておきたいレーヨンの特性！

ひとことでレーヨンの衣類といっても、実際にはレーヨン100%のものから、上記のようにほかの素材と混紡されている衣類とあります。

レーヨンの割合が多い、またはレーヨンと同様にデリケートな素材で混紡されている場合特に自宅での洗濯は注意が必要です。

洗濯をする際に、レーヨンの弱点を知っておくことが失敗を予防するために必要です。以下に代表的なトラブルをご紹介します。

水に弱く縮みやすい

レーヨンの洗濯トラブルの代表的なのが、縮み。洗ってはいけないレーヨンや、洗濯方法を誤ると大人の服がまるで子供の服のように激しく縮むことも・・。

特にレーヨンの配合率が高いものは縮みも激しくなるため要注意です。

シワがつきやすい・ゴワゴワになりやすい

洗濯できたとしても、シワになりやすい性質があるのでしわくちゃになってしまったり、ゴワゴワとした風合いになる可能性があります。

レーヨンを自宅で洗濯する前に注意したいこと！

レーヨン製品を洗濯する際の注意点を詳しく解説していきます。

洗濯表示を確認して洗えるレーヨンであることを確認する

表示	意味
	洗濯機で洗うことができる ※数字は水温の上限。
	洗濯機で洗うことができる ※数字は水温の上限。下線は洗濯機の処理の強さ
	手洗いができる
	洗濯できない

もっとも確実な方法は、それぞれの衣類についている洗濯表示を確認することです。

洗える表示がついている場合でも、洗濯表示通りの洗い方を行わないと縮みやゴワゴワと硬くなってしまうことがあります。

はじめて洗うレーヨン衣類は必ず、洗濯表示の洗い方に従って洗うようにしましょう。

より詳しい洗濯表示の意味は以下の記事もご覧ください。

色柄物は、色落ちする可能性があるためテストを行う

レーヨンは鮮やかな発色を施すことができる分、色柄物の衣類も多くあります。柄が美しいアロハシャツなどもレーヨンの代表的な衣類です。

色が落ちたり、一緒に洗う衣類に色が移るリスクもあります。その為、色落ちテストを行って洗剤との相性が問題ないかどうかを確認してから洗いましょう。

色落ちテストの方法は、スーツの水洗いのレビュー記事内でも紹介しています。

レーヨンの2つの洗濯方法と脱水・乾燥方法まで徹底解説！

洗濯表示をチェックすると「洗濯機洗いができる表示」か「手洗いのみができる表示」が付いています。ここではその2つの洗い方を詳しく解説していきます。

レーヨンの衣類の洗濯機を使った洗い方

準備するもの	働き
洗濯ネット	他の衣類との摩擦を抑えることで負荷を軽減
衣類用洗剤	中性か弱アルカリ性。弱アルカリ性は汚れ落ちが良い。

レーヨンを洗濯機で洗濯する際には上記を準備しましょう。レーヨンは発色性の良さからアロハシャツのように色柄物も多く、色落ちリスクを考えると中性洗剤が安心です。

では、早速手順を解説していきます。

(1)洗濯ネットに入れる

洗濯ネットに入れることでほかの衣類との摩擦を減らし、衣類にかかるダメージを軽減できます。レーヨンは特にシワ・ゴワゴワになりやすいので洗濯ネットは必須です。

(2)洗剤は中性洗剤が安心！

洗剤には大きく中性洗剤と弱アルカリ性洗剤がありますが、レーヨンのようにデリケートな素材には洗浄力がマイルドな中性洗剤が安心です。

ただし衣類と中性洗剤の相性によっては色落ち等のリスクもありますので、はじめて洗う場合、色落ちテストを行って問題なければ使うようにしましょう。

(3)洗濯機のコースは洗濯表示の指示に従う

表示	意味	洗濯機のコース
	30℃以下の水温を使い、洗濯機で洗うことができる	通常コース
	30℃以下の水温。洗濯機の「弱い処理」で洗うことができる	ドライコース・やさしさコース・おしゃれ着用コース
	30℃以下の水温を使い「非常に弱い洗濯処理」洗濯機で洗うことができる
	40℃以下の水温を使い、洗濯機で洗うことができる	通常コース
	40℃以下の水温を使い洗濯機の「弱い処理」で洗うことができる	ドライコース・やさしさコース・おしゃれ着用コース
	40℃以下の水温を使い洗濯機の「非常に弱い洗濯処理」で洗うことができる

洗濯表示に「弱い洗濯処理」をすべき表示が付いている場合は、洗濯機のやさしいコースにします。

呼び名は洗濯機によって変わりますが、「ドライコース」「やさしさコース」「おしゃれ着用コース」などがあります。

弱い洗濯処理マークがついていなければ標準コースで問題ありません。

レーヨンの衣類を手洗いで洗濯する方法！

次に手洗いをしていく方法と手順を解説していきます。

(1)たらいや容器に洗剤液を作る

容器に30℃以下の温度の水をためて、中性洗剤を溶かし入れます。

弱アルカリ洗剤は、洗浄力が高い分、繊維への負担も少なからず大きいためレーヨン素材には中性洗剤を使うのが安心です。

(2)出来るだけ素早く押し洗い

レーヨンは水に浸ると強度が低下するので、出来るだけ水につけている時間を少なくするのがポイントです。おおよそ30秒を目安として、やさしく沈めたり浮かべたりを繰り返す押し洗いをします。

そのあとにきれいな水ですすぎをすばやく行います。くれぐれもごしごしと揉み洗いしないようにしましょう。

レーヨンの衣類の2つの脱水方法を解説！

方法	効率	やさしさ
洗濯機の脱水
タオルドライ

上記のようにレーヨンの脱水方法は洗濯機による脱水とタオルドライの2つがあります。ここではそれぞれの注意点も含めて解説しています。

1. 洗濯機を使って脱水する方法

脱水の時間は洗濯機の回転が安定し始めてから10秒程度と短めにしましょう。洗濯機の場合、脱水工程まで自動となっている場合、一時停止を押して取り出す必要があります。

2. タオルドライで脱水する方法

出来るだけ衣類に脱水の負荷を与えたくない方は、タオルドライもおすすめです。バスタオルに衣類をつづんで、水分を吸わせます。

洗濯機の脱水に比べて脱水力は劣りますが、機械的な負担は与えないのでより大事にしたい衣類におすすめです。

レーヨンの衣類の乾燥方法は陰干し！

表示	意味
※旧表示	日陰のつり干しが良い
※新表示	日陰でのつり干し乾燥が良い

もっとも確実な方法は、それぞれの衣類についている洗濯表示を確認することです。

レーヨンの衣類は直射日光のあたらない場所での陰干しの指示がついていることがほとんどです。直射日光は避けて干しましょう。

レーヨンの洗濯に関するよくある疑問まとめ

レーヨンの洗濯をするにあたり気になることをQ&A形式でまとめました。実際に洗濯をする前にチェックしてみてください。

Q：縮んだ服は元に戻すことはできる？

縮んでしまったレーヨンの服をもとに戻すことは難しい場合がほとんどです。

多少の縮みであれば手を使って慎重に伸ばすこともできなくはありませんが、型が崩れたり、破れてしまうリスクもあります。

Q：レーヨンの衣類は乾燥機を使っても大丈夫？

表示	意味
	タンブル乾燥禁止（高温乾燥機は控える）

レーヨンは多くの場合、上記のような乾燥機NGのマークがついています。乾燥機を使うと、繊維が溶けたり縮みの原因にもなりかねません。

乾きやすい性質なので夏場は扇風機などで風を当てるだけでもすぐに乾きます。冬場は空気が乾燥しているので外に干しておけばすぐに乾きます。

Q：アイロン掛けはできる？

レーヨンもアイロン掛けができるものもあります。一般的に130℃~160℃の中温によるアイロン掛けができる衣類が多いです。

ただし、レーヨン以外の混紡されている素材の兼ね合いもありますので必ず個々の洗濯表示を確認しましょう。

詳しくは以下の記事をご参照ください。

まとめ

レーヨンの洗濯方法と注意点についてご紹介しました。アロハシャツや女性用のおしゃれな服、また下着やカーテンなどにも使われるレーヨン。

いままでなんとなく洗濯をしていた方も一度正しい洗濯方法を知ることでよりきれいに、より生地の負担なく洗うことができます。

ぜひ参考にしてみてくださいね！