クリーニングの基礎知識

アイロンマークの正しい意味と失敗しない為の付記用語の読み方まで解説!

編集部 佐藤
編集部 佐藤
こんにちは ラクリー編集部の洗濯ソムリエ佐藤です!

アイロンを自宅でかける際に必ずチェックしなくてはならないのが洗濯表示についているアイロンマーク

お洋服に使われる素材ごとに適切な温度で、そして適切なかけ方をしないとテカりや縮みの原因になります。

ここではアイロンマークの全種類はもちろん、衣類についているアイロンに関する付記用語の意味まで徹底解説しています!

アイロンマーク【新・旧表示】をまずはチェック!

アイロンマーク旧表示 アイロンマーク新表示

取り扱い絵表示をチェックすると必ず上記のうちのどれかが記載されています。またこれらのマークの下に「〜(波線)」がついている場合があります。

波線は当て布を意味していますので、必ず当て布の上からアイロンを当てるようにしましょう。

当て布の目的は生地のテカり・熱で傷むことを防止するためです。

ウールやカシミヤなど天然の動物繊維は、直接アイロンを押しあてることで断面が平坦に押しつぶされてしまいます。平坦になった繊維は光を反射してテカっているように見えるのです。

熱に弱いポリエステルなどの化学繊維は高温で溶けてしまう場合もあるので当て布のマークがついている場合は必ず当て布をつかってアイロン掛けをしましょう。

アイロンマークの意味と温度別正しい掛け方のポイント!

アイロンマークの高中低は、実際に使用するアイロンについている高中低マークに設定すれば問題ありません。あとはスチームアイロンの場合、スチームの有り無しに注意する必要があります。

低温でアイロン掛けをする場合

旧表示新表示
アクリル系・ポリウレタン・ポリプロピレン・シルクなどの熱に弱いデリケートな素材

旧表示のアイロンマークの低温では「120℃を限度とし、低い温度(80~120℃)で掛けるのが良い」という意味です。

新表示では「底面温度110℃を限度としてスチーム無しでアイロン仕上げ処理ができる」ことを示しています。

熱を掛け過ぎると溶けてしまうようなアクリルやポリウレタンなどの化学繊維をはじめ、天然の動物繊維でもあるシルクのお洋服に付いていることが多い記号です。

デリケートな素材、または比較的高温を掛けなくてもシワが伸びやすい素材です。

中程度の温度でアイロン掛けをする場合

旧表示新表示
ウール・ナイロン・レーヨン・キュプラ・アセテート・ポリエステルなどの素材

旧表示では「160℃を限度とし、中程度(140~160℃)の温度のアイロン掛けが良い」という意味です。

新表示では「底面温度150℃を限度としてアイロン仕上げができる」ことを指しています。

ウールカシミヤ、ポリエステルやフリースから比較的熱に強いレーヨンやアセテートなどの素材についていることが多い記号です。

ウールでできていることの多いスーツのアイロン表示に多いです。

ウールやカシミヤなどの動物繊維は温度とアイロンの圧で毛が寝てしまいテカりの原因となるので当て布をしたり、同じ場所にアイロンをかけ続けるような掛け方はNGです。

高温でアイロン掛けをする場合

旧表示新表示
綿・麻・レーヨンなどの熱に強い素材

旧表示では「210℃を限度とし、高い温度(180~210℃)のアイロン掛けが良い」という意味です。

新表示では「底面温度200℃を限度としてアイロン仕上げができる」ことを指しています。

綿や麻など熱に強くシワが伸ばしづらい素材は高温にすることで繊維を膨らませたり、柔らかくすることができシワを伸ばせます。

綿や麻などは霧吹きをして繊維の奥から水分が蒸発するようにするとシワが伸びやすくなります。

アイロン不可マークはスチームのみ当てる浮かし掛けで間接的に!

旧表示新表示

上記の2つのマークがついている場合、アイロン掛けができません。ただし間接的にスチームなどを当てることで繊維のシワが取れることがあります。

その際には直接アイロンの底面が触れないように注意しましょう。

例えば、起毛製品などはスチームを当てて、そのあとにブラッシングをすることで毛並みを整えることができます。

自宅でのアイロン掛けが難しいものは無理をせずプロのクリーニング店に依頼するのもおすすめです。

アイロンマークだけじゃダメ!?アイロン掛けに関する付記用語もチェック!

付記用語の例
  • プリント部分のアイロンはお避け下さい。
  • スチームアイロンを使用しないでください。
  • スチームアイロンを浮かしながら整形してください。
  • カップにアイロンをあてないでください。
  • シャーリング部分にはアイロンをあてないでください。
  • アイロンは裏側からあててください。

付記用語とは洗濯表示の図柄だけでは表示できない取扱いに関する文言です。例えば上記の用語例のように、洗濯表示とは別でタグに以上のような注意書きがされています。

アイロンマークだけではなく付記用語も併せて知っておくとより正しいアイロン掛けができます。

例えば「プリント部分のアイロンはお避け下さい」では全体的にはアイロン掛けをしても大丈夫だけれど、プリント部分は熱に弱いので要注意ということを示しています。

アイロンマークだけではなく、一緒に付いている付記用語もしっかりとチェックした上でアイオンをかけるようにしましょう。

知っておきたい!素材別のアイロン掛けの目安温度一覧!

素材目安温度アイロン掛け
アクリル80℃~110℃低温
ナイロン80℃~110℃
ポリプロピレン80℃~110℃
ポリウレタン80℃~110℃
シルク80℃~110℃
アセテート110℃~130℃低温~中程度
トリアセテート110℃~130℃
ウール140℃~160℃中程度
カシミヤ140℃~160℃
ポリエステル140℃~160℃
フリース140℃~160℃
レーヨン140℃~160℃
キュプラ140℃~160℃
テンセル140℃~160℃
綿180℃~200℃高温
180℃~200℃

素材ごとの目安温度は以上のようになります。実際には混紡してできた素材がほとんどなので個々の衣類ごとについている取り扱い絵表示にしたがってアイロン掛けをしましょう。

また当て布の表示があるものに関しては必ず当て布するようにしましょう。

まとめ

シワなくきれいに着たいからこそアイロン掛けをするのがほとんどですが、温度やかけ方などを間違えると逆に衣類を台無しにしてしまいます。

素材やデザインなど衣類の種類は星の数ほどありますが、個々のアイロンマークを確認してその指示通りに行えば失敗することはありません。

ぜひ参考にしてみてください!

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