ファッション性と機能性の高さが人気の高級ダウンウェアブランド「モンクレール」。高価なダウンからこそ、できるだけ長く大切に着続けたいですよね。
実際のところ、モンクレールのダウンは何年くらい着られるのでしょうか?寿命を伸ばすコツも合わせてご紹介します。
モンクレールのダウンの寿命はどれぐらい?
これは羽毛の劣化だけでなく、生地や部品の傷み・メンテナンスのやり方・ドライクリーニングの影響など、様々な要因によるものです。
そのため、正しいお手入れや定期的なクリーニング(水洗い)をしていれば、大切なダウンをより長く着ることは十分可能です。
モンクレールの場合も、5年以上何の問題もなく着続けているという実例もあります。
一方、傷みや保温性の低下などが見られる場合は、残念ながら買い替えを検討する時期だと言えるでしょう。
モンクレールのダウンの買い替えのタイミング
寿命・買い替えを検討する状態
- 側生地の破れ・ほつれ
- 目立つ派手なシミや汚れを付けてしまった
- ダウンが外に飛び出てくる
- ダウンジャケットのかさが減った
- 暖かさが低下した
- 臭いがきつい
- ファスナーが壊れた
- アニメラベルが剥がれてしまった
- 色褪せがひどい など
ダウンが寿命を迎えている、あるいは買い替えを検討するタイミングの目安となるのは、上記のような状態になった時です。
傷みや汚れはダウンの着方・お手入れの仕方によって違ってきますので、その原因も含めて一つ一つを具体的に見ていきましょう。
側生地の破れ・ほつれ
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見た目にもダウンの劣化がはっきりと分かるのが、生地の破れやほつれです。
強くこすってしまった、何かに引っかけてしまったなど、どんなに気を付けていてもうっかり生地を傷めてしまうのはよくあることです。
また、ポケットや袖口のように負荷がかかりやすい部分も、生地が早く傷みやすいと言えます。
破れやほつれは着続けるうちに大きく広がってしまうことも多く、いずれは修復できない状態になります。
正規店やクリーニング店で修理を断られるようであれば、寿命と考えた方がよいでしょう。
目立つ派手なシミや汚れを付けてしまった
自宅で気軽に洗えないダウンは、シミや汚れも命取りに。特に淡い色のダウンに濃い色のシミや汚れが付いてしまうと、恥ずかしくて着られなくなってしまいますよね。
食べ物や飲み物のシミはすぐに拭き取ればある程度は落ちますが、放置していると変色して余計に落ちなくなります。
また、汗や雨といった一見色のない水分でも、生地に染み込むと目立ったシミになることがあります。
クリーニングに出しても落ちないくらいの汚れなら、あきらめるしかないでしょう。
ダウンが外に飛び出てくる
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羽毛は針が通るくらいの小さな穴からでも飛び出してしまうため、ダウンの縫い目などから羽毛が顔を出すことは珍しいことではありません。
しかし、羽毛そのものが劣化して細くなると、飛び出す量が増えてくる場合があります。
また、ダウンは通常、ダウンパックという袋の中に羽毛が充填されており、コートの生地との二重構造になっています。
しかし、ダウンパックの生地が劣化すると、表地に問題がなくても羽毛が頻繁に飛び出してしまうことがあります。
ダウンジャケットのかさが減った
ダウンジャケットのかさが減ったように感じるのは、主に湿気や羽毛の劣化が原因です。
羽毛は汗などを吸収しやすく、湿気を溜め込むとふくらみが減少してしまいます。
日陰干しすると蘇ることもありますが、戻らない場合はクリーニングに出してみるのもよいでしょう。
一方、洋服をたくさん詰め込んだクローゼットに強引に収納したりすることで、大切な羽毛をつぶしてしまうこともあります。
軸の折れてしまった羽根は、残念ながら元に戻すことはできません。
暖かさが低下した
ダウンが高い保温性を発揮するのは、十分にふくらんだ羽毛の中に空気をたくさん溜め込むからです。
しかし、羽毛が湿気を含んだり劣化したりしてボリュームがなくなると、空気を蓄える層も減り、保温性が低下してしまいます。
購入時よりもダウンの暖かさが減っていると感じたら、羽毛の劣化や湿り気が原因だと考えられるでしょう。
クリーニングで水洗いや乾燥をすれば保温性が戻ることもありますが、羽毛が劣化している場合はあまり効果が期待できないかもしれません。
臭いがきつい
食事やタバコの臭いなどがダウンの表面に一時的に付いただけなら、日陰干しをして風に当てると取れる可能性があります。
しかし、汗やカビの臭いなどが羽毛にまで浸透すると、しっかり水洗いしなければ臭いも落ちません。
もちろん、消臭対策をしないまま長期間置いておくのは厳禁。水洗いしても消えないほど臭いが染みついてしまったら、ダウンそのものが寿命を迎えたことになります。
汗やカビの臭いは湿気が原因になっているため、羽毛が劣化している可能性も高いと言えるでしょう。
ファスナーが壊れた
モンクレールのダウンのファスナーはオリジナルデザインを採用しているケースが多く、特にスライダー(引き手)はアクセントにもなる重要なアイテムです。
しかし、ファスナーは着脱する度に力が加わる部分でもあるため、破損や紛失も多く起こります。
正規店に替えのファスナーがあれば同じ物に取り替えてもらえますが、在庫がない場合は他の物との交換となります。
そのため、デザインにこだわりがある方にとっては、モンクレールの大切なオリジナリティが失われてしまうことになります。
アニメラベルが剥がれてしまった
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ダウンの洗濯方法をイラストで示したアニメラベルは、モンクレールのダウンの大きな特徴の一つです。
このラベルは長く着ているうちに縫い糸がほつれてくることが多く、剥がれて紛失してしまうこともあります。
アニメラベルは正規店でも新しい物と取り替えることができないため、ラベルが剥がれるとブランドとしての価値が下がってしまうことになります。
また、アニメラベルが剥がれるほど着続けているということは、ダウン自体もそれなりに傷み始めていると言えるでしょう。
色褪せがひどい
ダウンの生地が色あせるのは、汗などの汚れによる変色・紫外線・ドライクリーニングの溶剤などが主な原因です。
生地が一度色あせてしまったら、原因となる汚れを落としても元に戻すことはできません。
しかし、元の色よりも濃い色で染め直すという方法でダウンを蘇らせることは可能です。
色染めは高級ダウン専門のクリーニング店でも行っています。
ただし、仕上がりは全く違う色になりますので、元の色が気に入っている方にはあまりおすすめできません。
買い替え前にクリーニングと修理も検討!
修理内容 | プロショップひらいしや | 正規販売店 |
クリーニング | 7,700円~11,000円 | 要確認 要見積もり |
ファスナースライダー | 8,250円〜 | |
アニメラベル補修 | 3,960円 | |
スナップボタンの修理 | 要見積もり | |
袖口ゴム交換 | 19,250円 | |
袖口リブ交換 |
19,250円 | |
破れ・穴あき ほつれ補修 |
要見積もり | |
色染め(全体・部分) | 全体 22,500円 部分 7,700円〜 |
|
シミ抜き | 3,300円〜 | |
撥水加工 | 2,150円 | |
消臭加工 | 1,750円 | |
防虫加工 | 1,750円 | |
抗菌加工 | 1,850円 |
お気に入りのダウンがそろそろ寿命かな?と思っても、買い替えの前に一度クリーニングや修理を検討してみましょう。
上記の修理内容は、正規販売店や高級ダウン専門クリーニング「プロショップひらいしや」で受け付けているメニューです。
基本となるクリーニングはもちろん、生地の破れやほつれ、ファスナーの不具合、アニメラベルの補修、袖口のお直しなど、細かいパーツごとに最適な修理を施してもらえます。
また、汚れや傷みを防ぐために、撥水・消臭・防虫・抗菌の加工をしてもらうのもおすすめです。大切なダウンの寿命を伸ばすことができますよ。
プロショップひらいしや
本社所在地 | 福島県二本松市金色406-8 |
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電話受付時間 | 10:00~15:00 |
定休日 | 土・日、その他 |
電話番号 | 0243-24-9292 |
申込み方法 | 専用ページから注文 |
ダウンベスト | 7,700円 |
ダウンジャケット | 8,800円 |
ダウンコート | 11,000円 |
その他 | 付属ファー¥2,900 ウール素材・ファー付き・子供用は別料金 |
宅配 | 全国対応可能 |
購入先 | 公式サイトはこちら |
モンクレール等の高級ダウンも含め26,000着以上というクリーニング実績をもつプロショップひらいしや。
モンクレール特有の色褪せは全体の色を染め変えることでお直しが可能。染め変えをすることで世界で1着しかないオリジナルのモンクレールダウンとして生まれ変わり、気持ちも新たに着用していくことができます。
また、色補正・色染め直しだけではなく袖のゴム交換、破れ補修、アニメラベル縫い直し、チャック交換等衣類の直しもすべて対応してくれるため、まだまだ大事に着たいダウンをのクリーニングとお直しを任せるのにおすすめです。
モンクレールのダウンのお手入れ
- ハンガーは肩幅がしっかりフィットしたものを使う
- 着用した日には側生地のホコリをブラシで払い落とす
- 硬く絞った柔らかい湿らせた布で表面をやさしく拭く
- 春夏の保管シーズンでは風通しの良い場所で陰干し
- ボリュームが減った場合はやさしく叩いて空気を入れるのもあり!
ダウンをかけるハンガーはプラスチックやワイヤーの細い物ではなく、肩に厚みのある物を使うと型崩れを防げます。
着用した日は表面のホコリを払い落とし、汚れが気になる部分は硬く絞った布で優しく拭いてからクローゼットにしまいましょう。
また、オフシーズンにも時々日陰干しをして湿気を追い出すと、羽毛の劣化を遅らせることができます。
ボリュームが減ったと感じる場合は、軽く叩いてダウンの中に空気を送り込むのも有効です。
まとめ
他のブランドにはない独自のファッション性と機能性の高さが人気のモンクレール。
今回はダウンが寿命を迎えるサインについてご紹介しましたが、正しいメンテナンスや定期的なクリーニング・修理などを行えば、平均寿命よりも長く愛用することは十分可能です。
気軽には買えない高価な物だからこそ、ぜひ大切に扱って寿命を伸ばしてあげてくださいね。