「スカートの裾上げは、難しいから家で簡単にできない。」このように考えている方は多いのではないでしょうか?
しかし、裾上げはそんなに難しいことではありません。今回は、スカートの裾上げを紹介します。
スカートの裾上げ|手縫いする方法!
ミシンが無いから、スカートの裾上げができない。そう考えている方も多いのではないでしょうか?実は、手縫いでスカートの裾上げをする方法があります。
【必要なもの】
- 糸
- 針(まち針も必要)
- ハサミ(布を裁断する)
- アイロン
- ものさし
まずはじめに裾上げに必要なものを用意しておきましょう。ソーイングセットは110円(税込)ショップでも購入できます。それに加えてアイロンがあれば裾上げが可能です。
\アイロン表示をチェックしましょう!/

スカートの裾上げ、手縫いのやり方
- 裾上げしたいスカートを実際に履き、丈の長さを決める。
- 丈の長さに縫いしろを4cm足したところの裾をハサミで裁断する。
- スカートを裏返す。好みのスカート丈になるように2cm幅に二つ折りをする。
- 定着させるためにアイロンをかけ、まち針でとめる。
- 二つ折りにした上の部分をまつり縫いで縫っていく。
生地が薄いスカートなら、本格的なソーイングセットがない家でも縫えます。しかし、厚い布のものは強い針でないと縫うのが大変です。
布を折ったときにアイロンを使えば、綺麗に折り目がつく為失敗しにくくなります。
まつり縫いのやり方

- 玉結びが隠れるように、折り山の裏から針を通す
- 0.1cmほどの細さの布をすくい取り、折り山裏から針を通して糸を引く
- 1と2を繰り返して縫っていく。
まつり縫いなら、布の表に見える縫い目がほとんど目立たないように縫うことができます。
スカートの裾上げをミシンで行う方法!
もちろん、手縫いだけではなくミシンで裾上げを行う方法もあります。スカートの裾上げをミシンで簡単にする方法をご紹介します。
- 布がずれないように、裾を曲げた部分をまち針でとめる
(ミシンで上の部分を縫うので、まち針は少し下にとめるのが良い) - 裾を2つに折るが、このときに端が少し出るように折る(4mm~7mm程度)
- 曲げた折り山を、ミシンの押さえがある突起の部分へ当てて縫い始める
- スカートの円をすべて1周し終わった後、最期の部分はお好みでもう1度縫う
ミシンで縫いあがった布を表から見ると、均等に小さな糸が少しだけ見えている形です。
一時的にスカートの裾上げをしたい場合には?
「裾上げテープ」を使う方法があります。裾上げテープは、糸や針を使わなくても裾上げができる便利な商品です。しかし、使用には注意点もあるのであわせて確認してください。
裾上げテープの注意点
- 裾が広がっているようなタイプのスカートは固定しにくいためおすすめしない
- デザインが複雑なスカートは、裾上げテープを使うのは難しい
- アイロンを使うため、アイロンが使用できない素材には使えない
上記のような裾上げテープでの固定が不向きなスカート以外であれば、簡単に手間なく行えます。ここからは実際に裾上げテープの使い方について解説していきます。
裾上げテープの使い方
- 完成の際に厚みを出さないために裾の糸をほどく。
- 当て布をしてアイロンをかけていく。(元々あった縫い目をなくすため)
- スカートを裏返し、好みの丈に折り曲げる。当て布をし、アイロンで形をクセづけていく。
- 折り返し部分と、布の裏の境目をまたぐように裾上げテープを置く。当て布をしてアイロンをして密着させていく。
- スカート一周分裾上げテープをつける。
使い方はテープの取扱説明も併せて確認しながら行うようにしてください。商品によって細かい点に違いがありますが、おおよそ上記のような流れで行うことができます。
裾上げテープのきれいな剥がし方
- 接着剤を柔らかくするために、アイロンをかける(アイロンはドライにする)
- 熱いうちに素早く、かつ生地を傷めないようゆっくりはがす
- このままだと、糊が生地に残っている。消毒用エタノールを別の布に含ませて、糊の部分を叩き込むようにすると綺麗に取れる。
3番は、エタノールを布に含ませずにスカートへ吹きかけて、当て布をしながらアイロンをかけ歯ブラシなどでこする方法もあります。
スカートの【種類別】|裾上げで注意したい点まとめ!
一口に「スカート」と言ってもいろいろな種類がありますよね。種類別に、裾上げの注意点はあるのでしょうか?ここでは様々な種類のスカートの注意点について紹介していきます。
子供の幼稚園用のスカート
吊りスカートの場合は、ほかのスカートとは異なり背中でクロスしている部分や肩ひもの左右をつないでいる部分の位置に気を配る必要があります。
そのため、肩ひもの部分で裾上げするのが簡単でおすすめです。肩ひもの、肩にあたる部分を調節したい丈の分だけつまみ、それを倒してまつり縫いをするだけです。
直した部分が少し見えてしまいますが、近くで見ないと分からない程度ですよ。
学生服・制服のスカート
プリーツスカートは、予めプリーツを固定するために加工してあります。そのため、裾を切って自分で上げる裾上げの方法では、市販の商品のように筋が通りにくいのが難点です。
そのため、プロはウエスト部分で短くするのですがベルトを解いてポケットとファスナーを付け直すことになり、難易度が上がります。ご自身で制服のスカートを裾上げする場合は、裾で切る方法をおすすめします。
シフォンスカート
シフォンスカートの裾をなおすのは難しいので、ウエストから裾上げする方法を紹介します。
- ウエストの部分を取り外す
- ウエストの方から短くしたい部分に線を引き、ハサミで切る
- 2で切ったウエストの部分を戻して、まち針で固定する
- スカートとウエストの部分を縫い合わせて完成
手縫いでも可能ですが、ミシンの方がおすすめです。
フレアスカート
フレアスカートのようにカーブが強いデザインの場合、その分縫いしろがズレやすいです。端の部分と縫いしろ用につけた印の部分とを比べると、端の部分の方が長いのです。
こんな時は、両面テープの熱接着タイプを使えば生地がズレません。
プリーツスカート
裾上げでプリーツスカートを切るさいは、印をつけてズレないように切るのがポイントです。
プリーツが細かいスカートを裾上げするのは難しいので、ご自身で裾上げをしないことをおすすめします。
ギャザーを寄せるさいに、均等に縮めていきアイロンをかけてください。カーブが強ければ、多少ズレますが綺麗に縫えます。
ティアードスカート
ご自身でスカートの裾上げをするのは難しいので、お近くのクリーニング店などにお問い合わせください。全てのクリーニング店で対応している訳ではありませんので、注意してくださいね。
スカートの裾上げをプロに依頼する場合の料金相場と仕上がり日数は?
スカートの裾上げをプロに依頼する場合、おおよそ2,200円(税込)程度です。お店によってファスナーを取り換えたりウエストのゴムを交換したりするメニューがあり、多くの場合別途料金がかかります。
仕上がりの日数は、お店によって異なりますがスカートの裾上げの場合おおよそ1週間ほどかかります。
まとめ
スカートの裾上げについて紹介しました。スカートにはいろいろな素材や形がありますので、裾上げが簡単なものから多少コツのいるものまであることが分かりましたでしょうか。
裾上げの方法を書いている種類もありますが、難しいようであれば無理をせずにお近くのクリーニング店または専門店にお問い合わせください。