並行輸入品と正規輸入品の違いとは?比較したメリット・デメリットまで!

編集部 佐藤
こんにちは ラクリー編集部の佐藤です!

「並行輸入品って結局のところ本物なの?偽物なの?」

言葉は聞くけれど実際のところどんなものなのか分からないという方もいるのではないでしょうか。

ここではそんな並行輸入品の意味から正規輸入品と比較したメリットとデメリット、そして実際に購入する際にチェックしたいポイントまで解説しています。

ぜひ参考にしてみてください!

※本記事で紹介している商品にはPR商品を含みますがランキング・コンテンツ内容はラクリー編集部調査をもとに作成しています。また本記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。
目次

並行輸入品の意味と正規輸入品との違いを徹底解説!

並行輸入と正規代理店輸入の違いまず、並行輸入品の意味を知るためにはまずは正規輸入品の物の流れを知る必要があります。上記の図を見ながらそれぞれの流通形態について以下の詳細をご確認ください。

正規輸入品とは

正規代理店輸入の図解海外メーカーやブランド、または正式に輸入販売代理店の契約を交わしている国内代理店が販売する商品のことです。

国内代理店には「国内ブランド直営店をはじめ、国内の百貨店、その他ブランド正規輸入販売店」などがあります。

実際の流通経路はいくつかあり、国内の正規輸入業者を経て国内の代理店・小売店に並ぶのが一般的で、そのため偽物が混じる余地がありません。

並行輸入品とは

並行輸入の図解正規輸入品との大きな違いは、正式に輸入・販売代理店契約を交わしていない第三者が扱っているという点です。

第三者とは、「並行輸入業者・並行輸入業者から買い付ける販売店・小売店」などです。

販売店契約を交わしていないのに輸入や販売して大丈夫なの?違法じゃないの??というイメージを持たれる方も多いかと思いますが、上記図の通り海外の直営店などから仕入れた本物を扱っているので違法ではありません。

正規輸入・並行輸入の比較表

項目 正規輸入品 並行輸入品
価格
信頼性
アフターフォロー
商品ラインナップ

正規輸入品と並行輸入品を4つの項目で簡単に比較をすると以上のような形になります。

正規品にも並行輸入品にもそれぞれメリットとデメリットがあるので、購入者側が「何を優先するのか?」でどちらを選ぶのか変わるのではないでしょうか。

ここからは、正規輸入品と比較した並行輸入品のメリットから、デメリットを詳しく解説していきます。

正規輸入品と比較した並行輸入品のメリット

並行輸入品のメリット

  1. 同一商品でも価格が安く購入できる
  2. レアなデザイン・モデルのものが購入できる
  3. 国内では在庫切れしている商品も購入できる

並行輸入品のメリットはおもに上記の3つです。くわしく解説していきます。

メリット(1)同一商品でも価格が安く購入できる

並行輸入品を購入する方の多くは同じ商品なのに安く購入できるという価格的なメリットを感じている方ではないでしょうか。

正規輸入品の場合、「ブランドイメージ」を崩さないためにもブランドが設定した金額で販売となることがほとんどです。

永い年月をかけて積み上げた高級ブランドとしてのステータスが価格競争によってすべて失われてしまいます。そのため、正規代理店では価格の幅がほとんどありません。

それとは逆にそのような価格設定に縛られない並行輸入品は同じ商品でも正規品より安く購入できるのです。

メリット(2)レアなデザイン・モデルのものが購入できる

日本国内の正規代理店では取り扱っていないデザインやモデルのものが買えるのも並行輸入品の大きなメリットのひとつです。

他の人とかぶりたくない、自分の個性を表現したい、自分が本当に好きなデザインを見つけたいと考える方には嬉しい点ではないでしょうか。

メリット(3)国内では在庫切れしている商品も購入できる

正規代理店では品切れの人気商品も場合によっては、並行輸入代理店に在庫があるケースがあります。

ただし在庫切れしている製品の価格は高くなる傾向があるので並行輸入の価格的なメリットは感じられないことも・・。

とはいえどうしても欲しい商品を手に入れたい人には価格が高くても購入できる可能性があるのは嬉しいですね。

正規輸入品と比較した並行輸入品のデメリット

並行輸入品のデメリット

  1. 偽物の可能性がゼロではない
  2. アフターサービスが受けられないことも
  3. 説明書が外国語で読めない場合も

並行輸入にはメリットもありますが、必ず知っておきたいデメリットもあります。メリットとデメリットを総合的に判断するのが大切です。

デメリット(1)偽物の可能性がゼロではない・・

正規輸入品では偽物が入り込む余地がありませんが、並行輸入品は直接輸入販売契約を交わしていない以上その可能性がゼロではありません。

とはいえ偽物を販売することは「知的財産権を侵害する物品」として輸入販売することを禁止されていますので、並行輸入に関わる業者においてもリスクがあります。

デメリット(2)アフターサービス・保証が受けられないことも

並行輸入品は正規代理店では保証対象外となるケースがほとんどです。良心的なブランドは稀に対応してくれることもありますが、基本的には保証対象外となることを理解しておきましょう。

特に日本国内にはないデザインのものなどは直接購入した店に確認をする必要があります。

分かりやすくいえば、コンビニチェーンAで買ったおにぎりを同じおにぎりを扱う別のコンビニチェーンBに不具合などの対応を求めにいくようなものです。

とはいえ並行輸入品を扱うお店でメーカーと同等の保証内容を設けている場合もあります。

故障やトラブルが起こりうる家電製品などの並行輸入品を買う場合、アフターサービスの事をしっかりと確認したうえで購入しましょう。

デメリット(3)説明書が外国語で読めない場合も

取扱い方法を調べることの多い家電製品などでは特に困ってしまうのが外国語表記の取り扱い説明書。いざ購入して使おうとしたはいいけれど英語で書いてあって使い方がよくわからない・・そんなこともあります。

高級ブランド品の衣類などでは洗濯表示が英語で記載されていてどのようなお手入れをしたらいいのかわからないといったことにも・・。

これは並行輸入品のデメリットのひとつです。最近では写真を取ることで翻訳してくれるアプリもありますのでそういったものを活用するのもひとつの方法です。

並行輸入品を購入する際にチェックしたいポイント!

並行輸入品のデメリットを知ったうえで安心して購入するために知っておきたいポイントをまとめました。

継続性と実績が豊富な信頼できる販売店から購入しよう!

本物か偽物かの判断は素人にはなかなか難しく、場合によってはプロのバイヤーでも困難なケースもあります。

そうなると並行輸入品の販売実績、そのお店のこれまでの継続性などから判断する以外方法がありません。偽物を販売した会社は、時間の経過ともに必ず淘汰されます。

また口コミやレビューなどがあるようであればそれらを見て総合的に判断したり、実際に購入前に電話で問い合わせるなどの必要があります。

企業数は限られますが偽造品・不正商品の排除を目的として発足されている「一般社団法人 日本流通自主管理協会(AACD)」に登録している会社は信頼性が高く安心です。

並行輸入品の保証・アフターサービスをしっかり確認しておこう!

メーカーやブランドのアフターサービスが受けられないことがほとんどですので、それと同様の保証、故障時の対応について購入前に必ずチェックしておきましょう。

また到着後の商品不良や不具合があった場合などの交換においても、お店ごとに「到着後○○日以内の申し出に限る」といったルールが設けてあります。

その点もあわせてチェックしておくのが安心です。

並行輸入品に関する疑問Q&A一覧

ここでは実際に並行輸入品を購入する上で利用する可能性のある大手通販・フリマ企業の体制についてまとめました。

Q:Amazonの並行輸入品の販売・保証体制はどうなっているの??

並行輸入品とは、メーカーが認める正規輸入代理店以外を通じて国内に輸入された商品です。Amazon.co.jp が販売する並行輸入品はすべて本物で、契約した輸入業者により輸入されます。

(引用:Amazon 並行輸入品について

Amazonで出品されている「並行輸入品」と商品名に記載のあるものは本物になります。保証体制や説明書の表記に関しては一般的な並行輸入代理店と同様の体制です。

Q:楽天の並行輸入品の販売・保証体制はどうなっているの??

楽天の場合、Amazonのように楽天側での並行輸入に関する案内はありませんでした。そのため、楽天市場に出品しているお店ごとのルールに基づいて保証やアフターサービスが行われます。

実際に購入する際の本物か偽物かの判断は、購入者側で行う必要があります。

Q:メルカリで並行輸入品は購入できる??

正規品と確証のない商品は削除の対象となることがありますので、正規品の証明となる購入時のレシートやシリアルナンバーを写真に掲載し、入手経路を商品説明に記載してください。

以下のような場合、取引キャンセル・商品削除・退会処分の対象となります。

事務局が偽造品・レプリカ品、正規品と確証がない商品と判断した場合
・権利者から直接削除依頼があった場合
・偽物の可能性がある商品を見つけた場合は購入せず、商品ページの「いいね!」「コメント」の右側のボタンから「商品の報告」をお願いいたします。

(引用:メルカリガイド「禁止されている出品物」

メルカリでは海外ブランドの並行輸入品は上記のように「正規品」でないと出品ができないようルールが決まっています。

ただし「事務局の商品削除判断、あるいはユーザーの商品の通報」のタイムラグが発生する為、並行輸入品と謳っていても偽物が混じっている可能性があります。

正規品の証明となる購入時のレシートやシリアルナンバー、また入手経路が明記されていないものは要注意です。

まとめ

高級ブランドの服、時計、アクセサリー、家電、化粧品などなど同じものでも安く買える並行輸入品は通販でも人気のカテゴリーです。

価格が安く買えるというだけではなく、こちらで紹介したデメリットの部分も理解したうえでお買い物をすれば本当に価値のある並行輸入品を手にすることができます。

並行輸入品に関するトラブルに遭わない為にもぜひ参考にしてみてください!

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この記事を書いた人

ジュニア洗濯ソムリエとして洗濯やクリーニングについての知識を読者様に発信しています。宅配クリーニング全30社を実際に利用し仕上がり・サービス・コスト比較などユーザー目線と宅配クリーニングマニア目線でわかりやすく解説します。

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