ジーンズの洗濯方法を徹底解説|色落ちを抑える洗濯機洗いから手洗いまで!

編集部 佐藤
こんにちは ラクリー編集部の洗濯ソムリエの佐藤です!

ジーンズは「洗う派」と「洗わない派」に分かれる衣類ですが、やっぱり汚れが気になるし適度に洗いたい!そんな方も多いかと思います。

この記事ではそんな「洗う派」の方向けにジーンズの正しい洗濯方法と乾燥方法について解説しています。

洗濯機での洗い方から、手洗いでの方法までぜひ参考にしてみてください。

※本記事で紹介している商品にはPR商品を含みますがランキング・コンテンツ内容はラクリー編集部調査をもとに作成しています。また本記事内の情報は一般的な知識であり、自己判断を促すものではありません。
目次

そもそもジーンズの洗濯頻度はどれぐらい?

ジーンズの洗濯頻度は、ジーンズに対する価値観、季節、着用状況など考え方は様々で、一概に回数を規定することが難しい衣類です。

とはいえ、汗や汚れを放置すると臭いの元にもなりますし、何より履いている時にベタベタと不快感につながるので、着用5回~10回に1回を目安に洗濯をするのが良いでしょう。

もちろんヴィンテージジーンズ等、希少性や価値の高いジーンズの洗濯頻度はオーナー自身の判断で行うようにしましょう。

ジーンズの縮み・色落ち・色移りを防ぐ洗濯前の注意点!

ジーンズの洗濯洗えたのはいいけれど、洗う前とサイズや風合いが大きく変わってしまった・・といったことが無いよう、事前に注意したいことをまとめました。

個々のジーンズに付いている洗濯表示を確認しよう!

ジーンズの場合、洗濯機洗いができることをあらわす上記のような表示が付いています。これ以外にも様々なマークがありますが、このあとの洗濯方法のパートでも解説しています。

ジーンズの特性上、色落ちや色移りしやすいので、それを防止するための注意書きも書かれています。個々のジーンズに付いている洗濯表示をしっかりと確認をすることがもっとも確実な方法です。

色落ちの原因はインディゴの染み出しと摩擦によるスレ

ジーンズはインディゴと呼ばれる青色の染料で繊維表面を仕上げています。最近では色落ちしづらい合成インディゴが使われますが、それでも色落ちは起こりえます。

また物理的な摩擦によって表面が擦れてハゲてしまうことが原因です。

染料自体の色落ちはコントロールが難しいですが、洗濯において注意できるのは極力摩擦を与えないことです。

色移りを防ぐには単独洗い、または裏返して洗濯ネットに入れる

ジーンズは色落ちによって表情が変わることが魅力のひとつですが、ほかの衣類にその色が移るのは避けたいところです。

特にはじめて洗うジーンズほど染料が出やすいため、色移りのリスクが高まります。その為色移りを防止するには、ジーンズ単独で洗うのが安心です。

単独で洗えない場合は、ジーンズを裏返したうえで洗濯ネットに入れるとより効果的です。

ジーンズの2つの洗濯方法と乾燥まで徹底解説!

ほとんどのジーンズが洗濯機洗いができます。ここでは洗濯機洗いだけではなく、手洗いの方法についても詳しく解説していきます。

ジーンズの洗濯機を使った洗い方|効率的に洗いたい人

洗濯機

準備するもの 働き
洗濯ネット 他の衣類との摩擦を抑えることで負荷を軽減
衣類用洗剤 中性洗剤・デニム用洗剤

では、早速手順を解説していきます。

(1)事前準備|ボタンを留めて裏返しにする

洗濯機で洗う際にはボタンやファスナー類を留めた状態にしましょう。洗濯機が回る際にひっかかって破損する可能性もあります。

(2)洗濯ネットに入れる

洗濯ネットに入れることでほかの衣類との摩擦を減らし、衣類にかかるダメージを軽減できます。

ジーンズの場合、出来ればジーンズのみの単独洗いが色移りのリスクもなく安心ですが、ほかの衣類と一緒に洗う場合洗濯ネットは必須です。

(2)洗剤は中性洗剤かデニム専用洗剤がおすすめ

エマールとスーパーナノックスの画像洗剤には大きく中性洗剤と弱アルカリ性洗剤がありますが、洗浄力がマイルドな中性洗剤が安心です。

インディゴの色落ちリスクをより低く洗いたい人は、デニム専用洗剤も販売されています。

ただし相性によっては色落ち等のリスクもありますので、はじめて洗う場合、色落ちテストを行って問題なければ使うのが安心です。

(3)洗濯機のコースは洗濯表示の指示に従う

表示 意味 洗濯機のコース
液温は30℃を限度とし洗濯機で通常の洗濯処理ができる 30℃以下の水温を使い、洗濯機で洗うことができる 通常コース
液温は30℃を限度とし洗濯機で弱い洗濯処理ができる 30℃以下の水温。洗濯機の「弱い処理」で洗うことができる ドライコース・やさしさコース・おしゃれ着用コース

液温は30℃を限度とし洗濯機で非常に弱い洗濯処理ができる 30℃以下の水温を使い「非常に弱い洗濯処理」洗濯機で洗うことができる
液温は40℃を限度とし洗濯機で通常の洗濯処理ができる 40℃以下の水温を使い、洗濯機で洗うことができる 通常コース
液温は40℃を限度とし洗濯機で弱い洗濯処理ができる 40℃以下の水温を使い洗濯機の「弱い処理」で洗うことができる ドライコース・やさしさコース・おしゃれ着用コース
液温は40℃を限度とし洗濯機で非常に弱い洗濯処理ができる 40℃以下の水温を使い洗濯機の「非常に弱い洗濯処理」で洗うことができる

上記表のマークはすべて「洗濯機洗い」が出来ることを示しています。

中にある数字は洗う際の水温の上限温度、マークの下の下線は洗濯の強弱について記載されてます。

呼び名は洗濯機によって変わりますが、「ドライコース」「やさしさコース」「おしゃれ着用コース」などがあります。

弱い洗濯処理マークがついていなければ標準コースで問題ありません。

(4)脱水

ジーンズの場合、洗濯ジワはそこまで気にならないので洗濯機の自動モードの脱水時間でも構いません。シワを出来るだけつけたくない方は1分程度を目安にしましょう。

ジーンズの洗濯機洗いを動画でも解説しています。

ジーンズの手洗い方法|より丁寧に洗いたい人

準備するもの 働き
大き目の洗濯桶 中性洗剤を溶かした液を入れる
衣類用洗剤 中性かデニム専用洗剤

ヴィンテージジーンズやダメージジーンズなどをはじめ、出来るだけ大切に丁寧に洗いたいジーンズには手洗いがおすすめです。

洗剤を使わずお湯だけで洗濯する方法もありますが、ここでは一般的な中性洗剤を使った手洗い方法を解説していきます。

(1)たらいや容器に洗剤液を作る

容器に40℃以下の温度の水をためて、中性洗剤を溶かし入れます。

(2)中性洗剤を作用させるため10分程度つけ置く

ジーンズの表面の色落ちを抑えるには、裏返して畳んだ状態で沈めていきます。

洗剤に含まれる界面活性剤が汚れを引き離す働きがある為、すぐに洗うのではなく10分程度のつけ置きをした上で、手洗いをするとより汚れ落ちが良くなります。

(3)押し洗い

押し洗いとは、その名の通り押すように沈めたり浮かべたりを繰り返す洗い方です。ジーンズはインディゴ染料で仕上げられている表面が擦れてハゲることで色が変わって見えます。

汚れが酷い場所などで、もみ洗いをする際にはそのリスクを知った上で行うようにしましょう。

(4)すすぎ(3回程度)

おおよそ3回程度、すすぐと洗剤の泡が出なくなります。この時の水温は手洗いをしたときの水温と同じぐらいの温度にしましょう。

(5)脱水

脱水は洗濯機を使って行います。ボタン・ファスナー類は止めた状態で裏返しにして畳み、洗濯ネットに入れます。シワを出来るだけつけたくない方は1分程度を目安にしましょう。

また、濡れているままで長時間放置することのないようにしましょう。

乾燥方法については後述していますのでそちらをご覧ください。

ジーンズの乾燥方法と素早く乾かすための干し方!

表示 意味
日陰のつり干し※旧表示 日陰のつり干しが良い
日陰でのつり干し乾燥が良い※新表示 日陰でのつり干し乾燥が良い

ジーンズを干す際には必ず陰干しをしましょう。直射日光は変色や色褪せの原因になります。

なお、干す前にはウェスト部分を両手でつかんで振りながらおおまかに形を整え、その後手でたたいて細かくシワを伸ばしてから干しましょう。

ここではなかなか乾きづらい梅雨時期から夏にも効果的な乾かし方のアイデアをご紹介します。

効果的なジーンズの干し方

ある程度長さのある物干し竿がある場合、片足を通してきれいな円柱状して干すと風が通り素早く乾きます。

室内干しでジーンズを素早く乾かす方法

  1. 除湿をする
  2. 下から扇風機を当てる

出来れば梅雨時期や雨の日は除湿器やエアコンの除湿機能をつかって湿度を下げた状態が望ましいです。

またピンチハンガーに写真のように干したあとに下から扇風機を当てると風が通りすばやく乾きます。

ジーンズは多くの場合、乾燥機禁止の表示がついています。また乾燥禁止の表示以外にも、「タンブル乾燥禁止」という注意書きがされているものもあるので、表示をしっかりと確認んしましょう。

ジーンズの種類別の洗濯時の注意点!

ここでは様々な種類のジーンズごとの特に注意したい点をまとめました。基本の洗い方は前述した洗濯機洗いか手洗いです。併せてご確認ください!

ダメージジーンズの洗濯

 

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  • 物理的な負荷を与えない手洗いがおすすめ
  • ジーンズを裏返して畳んだ状態で押し洗い
  • 穴の周辺は強い揉み洗いなどは避ける

元々あるダメージ加工の穴が拡がり過ぎない、また糸のほころびを極力抑えるためには上記3つのポイントをおさえて洗濯するようにしましょう。

より丁寧に洗うのであれば、洗濯機ではなく手洗いがおすすめです。その際の方法はこちらの記事でご紹介している方法となります。

ヴィンテージジーンズの洗濯

 

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  • 強い摩擦を与えず手洗いがおすすめ
  • 色落ちしづらいデニム専用洗剤の使用も◎
  • デッドストックや洗濯回数が少ないジーンズは要注意

デッドストックや洗濯回数がまだわずかなヴィンテージジーンズは色落ちがかなり起こるので、洗いたくない!色落ちさせたくない!という方がほとんどではないでしょうか。

ヴィンテージジーンズの洗濯にはよりやさしく洗える手洗いがおすすめです。

ジーンズ表面に強い摩擦を与えない、インディゴが色落ちしづらい洗剤を使う、高温のお湯で洗わない(40℃以下)といった事を守って手洗いを行います。

ホワイトジーンズ

 

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  • 強い摩擦を与えず手洗いがおすすめ
  • 色落ちしづらいデニム専用洗剤の使用も◎
  • デッドストックや洗濯回数が少ないジーンズは要注意

食べこぼし・飲みこぼしをはじめ、薄汚れなど普段の洗濯ではなかなか落としきれないものには、衣類用の漂白剤を使うのが効果的です。

漂白剤の使用が可能かどうかを洗濯表示でしっかり確認をした上で行いましょう。

リジッドデニム

 

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リジッドデニムのファーストウォッシュの方法

  1. ボタン類をすべて留めた状態で裏返しにする
  2. 洗濯桶に40℃以下のぬるま湯をためる
  3. ジーンズを畳んだ状態でお湯に沈め1時間程度つけ置きする
  4. 絞って水気を切る
  5. 洗濯機で脱水をする
  6. 陰干しをする

リジッドデニム、ノンウォッシュデニム、生デニム等と呼ばれる糊付けされたままのジーンズは洗濯をしないまま履いてメリハリのあるシワと色落ちを楽しむ方も多くいますが、その洗濯方法に迷う人も多いのではないでしょうか。

また人によっては購入後にまずは洗濯をすることで糊を落としてから履きこむ人もいます。

ユニクロのジーンズ

 

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ユニクロのジーンズは洗濯しても色落ちしにくいのですが、はじめて洗う際には念のため単独洗いをするのが安心です。洗い方はこちらの記事で紹介した洗濯機洗いで問題ありません。

ジーンズの洗濯に関するよくある疑問まとめ

ジーンズの洗濯をするにあたり気になることをQ&A形式でまとめました。実際に洗濯をする前にチェックしてみてください。

Q:縮んだジーンズは元に戻すことはできる?

多少の縮みであれば手をつかって伸ばしたり、履いているうちに伸びるので気にすることはありません。

脚や裾周りであれば、バスタオルなどを丸めて詰め込んでやさしく広げるなども効果的です。

Q:ジーンズをずっと洗わないとどうなる?

汗や皮脂が残ったままだと雑菌が繁殖し悪臭の原因になります。

また付着した汚れは時間の経過とともに酸化し、それによって生地を傷めてしまうのでジーンズ自体の強度は弱くなるので、出来れば洗濯をするのが望ましいです。

Q:ジーンズ・デニム専用の洗剤は?

一般的な中性洗剤ではなく、インディゴを落とさず皮脂汚れなどをきれいに落としたいという方にはジーンズ・デニム専用の洗剤が販売されています。

まとめ

ジーンズの洗濯方法と注意点についてご紹介しました。

いままでなんとなく洗濯をしていた方も一度正しい洗濯方法を知ることでよりきれいに、より生地の負担なく洗うことができます。

ぜひ参考にしてみてくださいね!

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この記事を書いた人

ジュニア洗濯ソムリエとして洗濯やクリーニングについての知識を読者様に発信しています。宅配クリーニング全30社を実際に利用し仕上がり・サービス・コスト比較などユーザー目線と宅配クリーニングマニア目線でわかりやすく解説します。

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